ひょうご経済プラスTOP 経済 川崎重工、業績予想を上方修正 欧米でモーターサイクル事業堅調 21年3月期

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川崎重工、業績予想を上方修正 欧米でモーターサイクル事業堅調 21年3月期

2021.02.04
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川崎重工業の神戸本社が入るビル=神戸市中央区東川崎町1

川崎重工業の神戸本社が入るビル=神戸市中央区東川崎町1

 川崎重工業(神戸市中央区)は4日、2021年3月期の連結業績予想を上方修正し、純損益が250億円の赤字(20年3月期は186億円の黒字)になりそうだと発表した。二輪車を含むモーターサイクル事業が欧米で堅調に推移しており、昨年10月に予想した270億円の赤字幅が縮小する見込み。

 新型コロナウイルス禍を受け、米国で余暇に自然を楽しむ需要が高まり、オフロード用の四輪車や二輪車が前年を上回る水準で売れた。コロナ禍で落ち込んだ欧州の二輪車も前年並みに回復。設備投資や研究開発にかかるコストの削減も利益改善に寄与する見通し。

 このほか、いち早く景気回復した中国で、建設機械に使われる油圧機器の販売が前年を上回るペースで推移。世界的な需要増に沸く半導体の製造装置メーカー向けにロボットの販売も好調という。一方、鉄道車両はコロナ禍で米国での製作工程に遅れが生じ、売上高と利益が昨年10月予想から下振れしそうという。

 電話会見した山本克也副社長は、モーターサイクル事業について「世界的なコンテナ不足や米国での運転手不足で、部品や完成品の物流が滞り、収益に響きそうだ」との見方も示した。

 同時に発表した20年4~12月期連結決算は、売上高が前年同期比9・1%減の1兆324億円。純損益は139億円の赤字(前年同期は47億円の黒字)に転落した。(長尾亮太)