経済
料理宅配、AI予測で素早く DiDiフードジャパンが兵庫でサービス開始
料理宅配の「DiDiフードジャパン」(東京)は25日、兵庫県内でサービスを始めた。神戸・阪神間、姫路市、明石市の飲食店約千店と契約。スマートフォンアプリで注文を受けて配達する。県内ではウーバーイーツと出前館に次ぐ規模といい、都市部を中心に拡大を目指す。
中国の配車大手「滴滴出行(ディディチューシン)」の子会社で、2019年設立。20年6月以降、大阪、福岡で展開している。食材が豊富で有力飲食店が集まる兵庫への進出を決めた。
「DiDi-」のサービスは、人工知能(AI)で注文が入る時間帯やエリアを予測するのが特長。バイクと自転車を使う配達員を効率的に配置し、できたての料理を注文者に届けやすくする。
加盟店は、牛丼やすしなどのチェーンに加え、地元飲食店の開拓にも力を入れる。配達員が安心して従事できるよう、料理をこぼした場合などに対応するコールセンターを設けている。報道向けの発表で井上貴之営業本部長は「飲食店、注文者、配達員、それぞれにとって満足度の高いサービスを提供したい」と話した。(中村有沙)