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婚礼貸衣装会社がプロポーズ支援 神戸大生がアイデア協力

2021.04.07
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プロポーズ支援の事業化に向けた発表会で意気込みを語るいのうえの井上芳昌社長(右から2人目)ら=神戸市長田区細田町1

プロポーズ支援の事業化に向けた発表会で意気込みを語るいのうえの井上芳昌社長(右から2人目)ら=神戸市長田区細田町1

 婚礼貸衣装の「いのうえ」(神戸市長田区)は、プロポーズの支援ビジネスを本格化する。新型コロナウイルス禍で挙式の中止・延期が相次ぎ、貸衣装の利用は激減。まずは求婚を成功させようと、神戸大の学生らに知恵を募った。歌や踊りで演出する「フラッシュモブ」や、世界に唯一の愛を伝える指輪などのアイデアが寄せられているという。(中務庸子)

 社会貢献などを目指す神大の組織「バリュースクール」が、神戸信用金庫(同市中央区)と連携し、コロナ禍の取引先を支援する取り組みに参画した。

 いのうえは1968年設立。神戸・元町と大阪、京都に店舗を構える。関西を中心に結婚式場と提携、ウエディングドレスやタキシードなどを貸し出す。

 結婚式と言えば、80年代ごろは上司や同僚も招く大規模な宴会が多かったが、2000年代以降は親しい友人や家族限定が増えるなど少人数化が進み、近年は挙式自体しない「ナシ婚」も目立つ。

 昨年はコロナ禍もあり、同社の顧客は前年の7割減となった。同社は19年からプロポーズ支援を掲げ、レストランデートの衣装の貸し出しなどに取り組むが、さらに踏み込もうと今年2月末、同スクールの学生ら5人から意見を聞く機会を設けた。

 フラッシュモブは、通行人を装ったダンサーたちが突然、息ぴったりに踊りだすパフォーマンスで、動画が会員制交流サイト(SNS)で公開されるなど話題を集める。「神大のサークルに出演を呼び掛けては」との声が上がった。

 他にも「プロポーズの声紋データの波形をかたどった指輪がある」「結婚3年や10年の節目に、改めて感謝の気持ちを伝える『リプロポーズ』も魅力的」などの提案があった。

 同社と同スクールは、今後も協議を続けてプロポーズ支援ビジネスの具体化を目指すという。

 同スクールの坂井貴行教授は「知恵を絞り、ビジネスとして確立させたい」。同社の井上芳昌社長は「どのアイデアも魅力的。市場創造に向けてさらにヒントをもらいたい」と話した。

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