経済
フェリシモ、衣類や雑貨好調で9年ぶり増収 21年2月期
カタログ通販のフェリシモ(神戸市中央区)が7日発表した2021年2月期連結決算は、新型コロナウイルス禍に伴う「巣ごもり需要」で衣類や生活雑貨が好調で、9年ぶりの増収だった。
色やデザインの異なる商品を毎月1回届ける主力の定期便事業で、顧客数が前期比で約2割増えた。テレビCMやウェブマーケティングなどの広告費も増えたが、増収効果で経常利益は前期比4・1倍、純利益は同3・5倍になった。増益は3年ぶり。
外出自粛で在宅時間が増えたことに伴い、普段着や家庭着、下着などのインナー商品、オリジナルの手芸キットなどが大きく増加。サイト内を回遊する顧客が多かったとみられ、ファッション関連も堅調だった。
22年2月期は新型コロナによるプラス要因を織り込まず、減収減益を予想。年間配当は、21年3月期に新社屋移転の記念配10円を積んだため、実質据え置く。(横田良平)