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日本最大規模コープこうべ 12日で創設100年

2021.04.11
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創設100年を迎えるコープこうべの本部ビル=神戸市東灘区住吉本町1(撮影・坂井萌香)

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神戸新聞NEXT

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 生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)は12日、創設から100年を迎える。神戸出身の社会運動家、賀川豊彦の指導の下で発足した二つの購買組合をルーツに、食品供給のほか、文化、福祉などに事業を広げてきた。売上高に当たる供給高や組合員数は日本最大規模を誇り、「コープさん」の名で親しまれる。ただ先月、業務執行のトップである組合長らによる接待問題が発覚。信頼回復に向けた途上での節目となる。(横田良平)

 1921(大正10)年、消費者が共同で生産者から物を仕入れる購買組合が神戸で発足した。当時、地元で貧困者の救済などに身をささげていた賀川の「愛と協同」の精神に賛同した人々が、神戸、灘の両購買組合をそれぞれ結成した。

 戦中の物資統制や終戦直後の混乱を乗り越えて、二つの購買組合は生活協同組合(生協)に改称。その後、2生協は62年に合併して「灘神戸生活協同組合」となり、91年に「コープこうべ」に改称した。

 2011年には大阪北生協と合併し、事業エリアを大阪府北部にも拡大。兵庫県全域と京都府北部も合わせて計150店舗を展開する。組合員数約172万人、供給高2460億円で、生協としてはコープみらい(さいたま市)、コープさっぽろ(札幌市)に次ぐ規模だ。近年では「個配」と呼ぶ戸別配達の利用が増え、新型コロナウイルス禍に伴う「巣ごもり需要」で供給高を伸ばす。

 食品供給のほかにも、事業領域は幅広い。阪神・淡路大震災の経験を踏まえ、99年に被災地支援の基金を創設。東日本大震災では、職員が被災地の復旧支援に当たるなど災害支援も主要な活動となった。

 組合員が出資し、事業を運営する相互扶助組織の生協。在宅介護サービスや子育て広場などの活動を通じ、地域課題を自らで解決する仕組みを目指す。

 接待問題では、前組合長らが無断で取引先とゴルフに興じていた内規違反を3月に公表。チェック体制などに不備があったとしており、外部有識者らを含めた再発防止策の検討を進めている。