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資源循環の酒「環」完成を報告 県がバイオマス推進大会

2021.04.28
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「環(めぐる)」の酒米づくりについて報告する豊倉町営農組合の映像

「環(めぐる)」の酒米づくりについて報告する豊倉町営農組合の映像

 兵庫県のバイオマス(生物資源)活用推進大会が、オンラインで開かれた。地エネと環境の地域デザイン協議会の共催。人と自然を新しい資源循環でつなぐ「地エネの酒 for SDGsプロジェクト」のセミナーがあり、農家や日本酒の蔵元が報告した。

 有機物のごみの発酵で得られる消化液で酒米山田錦を育てて「地エネの酒 環(めぐる)」を醸造した。同時にできるバイオガスのエネルギー利用も広げる。神戸新聞社の辻本一好編集委員がコーディネーターを務めた。

 豊倉町営農組合(加西市)の田中吉典さんは、稲刈りの後に水を張る冬期湛水(たんすい)田で微生物を増やすために消化液を使った。製造時に石油などを使う農薬や化学肥料を使用しないことや機械作業が減ったことで、「稲作にかかるエネルギーを4割削減できた」と初年度を振り返った。

 米ぬかと消化液を組み合わせて無農薬無化学肥料栽培に挑戦した加西市の名古屋敦さんは、もみがらや竹チップを消化液で肥料化する試みを披露。「地域にある資源の有効活用を進めたい」と意欲を示した。

 神戸大の井原一高准教授は、弓削牧場(神戸市北区)のバイオガスの熱利用などを紹介した。マルヤナギ小倉屋(同市東灘区)のメタンガス発電、しそうの森の木(宍粟市)のオガ粉ペレットとストーブ普及の事例発表もあった。