ひょうご経済プラスTOP 経済 次世代航空機の開発を支援へ 関経連、航空機産業の振興図る 電動化、水素エンジン…

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次世代航空機の開発を支援へ 関経連、航空機産業の振興図る 電動化、水素エンジン…

2021.07.21
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会見する関西経済連合会の松本正義会長(左)と金花芳則副会長=大阪市北区中之島6

会見する関西経済連合会の松本正義会長(左)と金花芳則副会長=大阪市北区中之島6

 関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)は20日の定例会見で、関西の航空機産業の振興に向け、電動化や水素を燃料とするエンジンなど次世代技術の開発を支援する方針を示した。川崎重工業(神戸市中央区)などの大手や中小部品メーカーに呼び掛け、課題解決に向けた研究会を開く。新型コロナウイルスの感染拡大で大打撃を受けた航空業界の回復を視野に、2030年代の実用化を見据えた技術革新を進める。

 関経連と新産業創造研究機構(NIRO、同)、近畿経済産業局がつくる「関西航空機産業プラットフォームNEXT」の事業として取り組む。

 同プラットフォームは19年に発足したが、コロナ禍で航空機の受注が激減し、活動が停滞していた。この間に温室効果ガスの排出を50年に実質ゼロとする「カーボンニュートラル」の動きが世界的に加速。水素などの環境対応技術を航空機に応用できるよう検討を進める。

 すでに電動化をテーマとする研究会は始動しており、水素燃焼やカーボンニュートラルについても9月以降に会合を設け、課題を整理してアイデアを出し合い、事業化につなげる。

 会見に同席した関経連の金花芳則副会長(川重会長)は「ワクチン接種が先行する欧米の状況を見ると、コロナが落ち着いたら航空機需要の回復は早い。24年ぐらいには受注が戻ると期待している」と話した。

 日本の航空機産業の中枢は中部地区だが、関西にもボーイングやエアバスといった欧米の航空機、エンジンメーカーと取引する大手企業は多い。川重のほか神戸製鋼所(神戸市中央区)や新明和工業(宝塚市)、住友精密工業(尼崎市)などで、各社の下請け企業が重層的に連なっている。

 金花氏は「国内の航空機産業に占める関西企業のシェアは、この10年で4%から9%近くに増えた。関西の航空機業界は歯を食いしばって頑張っており、関経連として中小製造業を積極的に支援したい」と語った。(高見雄樹)