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関西スーパーとH2Oの統合、再び差し止めが決定 神戸地裁、オーケーの主張認める

2021.11.26
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関西スーパーマーケットの本社。左側は中央店(1号店)=2019年、伊丹市中央5

関西スーパーマーケットの本社。左側は中央店(1号店)=2019年、伊丹市中央5

 関西スーパーマーケット(兵庫県伊丹市)とエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリンググループの経営統合手続きの差し止めを命じた仮処分決定について、神戸地裁(阿多麻子裁判長)は26日、決定を不服とする関西スーパーの異議申し立てを退けた。統合が暗礁に乗り上げた状況は変わらず、関西スーパーは大阪高裁に保全抗告する方針。

 統合案を可決した10月の臨時株主総会を巡り、第3位株主であるオーケー(横浜市)が運営に疑義を表明。同社の申し立てを受けた地裁は22日に統合手続きの差し止めを決定し、株主が投じた白票を統合への賛成票として扱った点を「法令違反または著しい不公正がある」と指摘した。

 関西スーパーは「総会の適法性、公正性を明らかにする」と決定に異議を申し立てたが、その後の審理での追加説明を踏まえても、地裁は当初の判断を維持した。関西スーパーは「当社の主張が認められなかったことは誠に遺憾」とコメントし、高裁に抗告する意向を示した。

 民事保全法は高裁の決定に抗告できないと定めており、再び関西スーパーの主張が退けられれば統合が白紙に戻る可能性が高い。総会後に一度は関西スーパーの買収を断念したオーケーは、司法判断の結果を待って再度買収に乗り出す考えを示している。

 関西スーパーとH2Oリテイリングは26日午前、12月1日に予定していた経営統合にかかる株式交換を、同月15日に延期することも発表した。神戸地裁が統合手続きの差し止めを命じる仮処分決定を出しており、当初の期日通りに株式交換を実施するのは事実上困難になっていた。(那谷享平雄、横田良平)