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オミクロン株が拡大 国際展開の企業、警戒レベル引き上げ

2021.11.29
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神戸新聞NEXT

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 新たな変異株「オミクロン株」の感染拡大を受け、国際展開する兵庫県内企業は警戒レベルを引き上げた。渡航や入国制限の長期化で国内生産への影響が懸念される一方、リモート環境の定着で当面は様子見とする企業もある。

 「オミクロン株がまん延し、再び世界経済が停止しないか心配」。貨幣処理機大手、グローリー(姫路市)の担当者は警戒を強める。東南アジアなどで部品供給網が混乱し、生産量を辛うじて維持する綱渡りの状況が続いているからだ。

 さらに頭を悩ませる問題もある。子会社では技能実習と特定技能資格のベトナム人計約80人を受け入れていたが、コロナ禍で昨年から往来が制限された。新たな入国ができず、現在約60人にまで減少。「入国規制の強化でさらに人員が減れば、生産に影響しかねない」と懸念する。

 オミクロン株が最初に確認された南アフリカやガーナに現地法人がある医療用検査機器・試薬メーカーのシスメックス(神戸市中央区)は「現地の詳細な状況はつかめておらず、影響は分からない」とする。12月上旬に予定していた海外出張は見直しを進める。

 タイヤ大手の住友ゴム工業(同)も南アに工場を持つが、日本人の駐在員は少なく特別な対応はしない。他企業の動きを参考に海外出張の制限強化などを検討する。神戸製鋼所(同)は海外拠点とはリモート対応が基本で、「直ちに影響を受けることはない」とした。(中務庸子、高見雄樹、森 信弘)