ひょうご経済プラスTOP 経済 <人>神戸経済同友会の代表幹事に就任 神戸製鋼所顧問・楢木一秀さん

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<人>神戸経済同友会の代表幹事に就任 神戸製鋼所顧問・楢木一秀さん

2022.05.21
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楢木一秀氏

楢木一秀氏

 神戸市灘区で生まれ育ち、神戸製鋼所で45年働いてきた。

 その神戸で、約540人の会員を抱える経済団体のトップに就任。「かつての活気を復活できないか。そのために少しでも役に立てれば」。記者会見で、地域への思いがあふれた。

 神鋼では、機械部門を長く歩んだ。アジア通貨危機が起きた翌年の1998年、米国子会社社長に就任。程なく、受注が急減し、99年には従業員を解雇せざるを得なくなった。

 一人一人に説明すると「泣く人、笑う人、怒る人。非常につらく、申し訳なかった」と振り返る。仕事の大切さと、経営者としてお金を生み出す重要性を思い知らされた。「その後の糧になった」と振り返る。

 兵庫の課題として挙げるのが人口減少。一方、強みは「神戸港開港以来の先進性や旧五国の多様性」。強みを生かして「交流人口を増やすべき。性別や世代、人種を超えて、あそこに行けば楽しいよね、という仕掛けを考えたい」と語る。

 その上で、3年後に控えた大阪・関西万博を「活性化の大きなチャンス」と見据える。

 モットーは現場に行って、現物を見て、現実を知ること。「自分の目で確かめるのが基本」と、自慢のフットワークを地域活性化に生かすつもりだ。

 座右の銘は「継続は力なり」。毎朝、神戸市垂水区の自宅から海沿いを約6キロ歩いたりジョギングしたりするのが日課。他に「一緒にやれば人柄が分かる」というゴルフも継続を心掛ける。妻と2人暮らし。68歳。(記事・横田良平、写真・吉田敦史)