ひょうご経済プラスTOP 経済 治療法なし…多発すれば収量減 兵庫南部でコムギ枯らす「縞萎縮病」 県「対策徹底を」

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治療法なし…多発すれば収量減 兵庫南部でコムギ枯らす「縞萎縮病」 県「対策徹底を」

2022.05.24
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コムギ縞萎縮病で黄色くなった葉(兵庫県病害虫防除所提供)

コムギ縞萎縮病で黄色くなった葉(兵庫県病害虫防除所提供)

コムギ縞萎縮病で発生したかすり状の条斑(兵庫県病害虫防除所提供)

コムギ縞萎縮病で発生したかすり状の条斑(兵庫県病害虫防除所提供)

 兵庫県病害虫防除所(加西市)は、県内でコムギ縞萎縮病が発生したとして、「病害虫発生予察特殊報」を発表した。同所によると、県内では近年確認されていない。予防や治療の農薬がなく、多発すれば収量減につながるため、農機具の土をしっかり落とすなど感染対策を徹底するよう呼びかけている。

 この病気はウイルスを持った菌がコムギの根に寄生して感染する。早春から葉や茎が黄色くなるのが特徴で、症状が激しい場合は茎が伸びた後に枯れてしまうという。低温続きの年に発生しやすいとされる。

 今年3月上旬、県南部のほ場で確認された。同所によると、1946年に県内で多発した記録が残っているという。

 同所は感染防止策として、作業後、他のほ場へ移る前に農機具の土を十分落とす種を早くまくのを避け、適期である11月以降にまく多発するほ場では、抵抗性のある品種に転換する-などを示している。

 症状は1日の平均気温が5度前後のときにはっきり現れるといい、10度を超えると見えにくくなる。同所の担当者は「今の時期は症状が見えにくい。感染が広がらないよう注意してほしい」と話す。(森 信弘)