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三菱電機検査不正問題 新たに神戸製作所など兵庫県内含む15拠点で101件の不正明らかに

2022.05.25
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三菱電機本社が入るビル=東京都千代田区丸の内2

三菱電機本社が入るビル=東京都千代田区丸の内2

検査不正問題で会見し、頭を下げる三菱電機の漆間啓社長(中央)ら=25日午後、東京都千代田区、三菱電機本社(撮影・永見将人)

検査不正問題で会見し、頭を下げる三菱電機の漆間啓社長(中央)ら=25日午後、東京都千代田区、三菱電機本社(撮影・永見将人)

三菱電機神戸製作所の西門=25日午後、神戸市兵庫区(撮影・秋山亮太)

三菱電機神戸製作所の西門=25日午後、神戸市兵庫区(撮影・秋山亮太)

神戸新聞NEXT

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 三菱電機は25日、国内工場などで相次ぐ検査不正問題で、3回目の調査報告書を公表した。神戸や姫路、三田、尼崎など兵庫県関連7拠点を含む計15拠点で101件の不正が新たに判明した。うち兵庫県内での不正は74件で、必要な試験をせずに虚偽の検査成績書を作成するなどしていた。

 同社の漆間啓社長は記者会見で「お客さま、関係者の皆さまに多大なる心配と迷惑をかけたことを改めておわびする」と謝罪した。

 調査は、昨年6月に発覚した鉄道車両向けの空調設備の検査不正を受け、外部の弁護士らでつくる調査委員会が実施。計3回の報告で不正は全国22拠点のうち7割を超える計16拠点、計148件に上った。

 報告書によると、不正は1970年代に始まり、今年5月まで続いていた。対象製品もカーナビから鉄道や自動車向けの部品、タービン発電機まで多岐に及ぶ。

 姫路製作所(姫路市)では今年5月まで、管理職も含めて現場で協議し、顧客の指定とは違う方法でインバーター(電力変換器)を製造していた。伊丹製作所(尼崎市)では少なくとも72年ごろから、ブレーキなど鉄道車両用部品の検査不正が続いていた。

 また、三菱電機創業の地の神戸製作所(神戸市兵庫区)でも検査を行ったと装って虚偽の成績書を顧客に提出するなどしていた。

 費用がかかることなどを理由に管理職が不正を指示していたケースが、全148件中15件あったことも判明。漆間社長は「組織ぐるみと言われても仕方ない。風土を変えていかなければならない」と述べた。

 兵庫県内では、赤穂市の工場で製造した計3384台の変圧器についても、顧客が求める基準を下回る不正な検査を行っていたと同社が4月に発表している。

 調査委によると、必要な調査事項の8割以上で調査を終了。ただ今月に入っても不正の発覚が続いているため、調査委は当初4月だった調査完了のめどについて「今秋ごろを目指す」と修正した。(大盛周平)

【三菱電機の検査不正問題】三菱電機の工場で製造する機器の検査が適正に行われなかった問題。昨年6月に長崎製作所(長崎県時津町)で製造した鉄道車両向け空調機器の長年にわたる検査不正が表面化し、その後も他の工場で不正行為が相次いで発覚した。当時の杉山武史社長は7月に引責辞任、柵山正樹会長も10月に辞任した。