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古い写真を手にする美濃岡清三郎さん。写真には、柔道着姿の若い美濃岡さんと恩師の真野恒太郎さんが並ぶ=神戸市須磨区須磨寺町4
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古い写真を手にする美濃岡清三郎さん。写真には、柔道着姿の若い美濃岡さんと恩師の真野恒太郎さんが並ぶ=神戸市須磨区須磨寺町4
御影公会堂に展示される嘉納治五郎の手紙と銅像=神戸市東灘区御影石町4、御影公会堂(撮影・大森 武)
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御影公会堂に展示される嘉納治五郎の手紙と銅像=神戸市東灘区御影石町4、御影公会堂(撮影・大森 武)

 神戸市出身で講道館柔道創始者の柔道家嘉納治五郎がしたためた手紙を、同市須磨区の美濃岡清三郎さん(91)が、改修工事を終えたばかりの御影公会堂(神戸市東灘区)に寄贈した。1921(大正10)年、還暦を祝う会を開いてもらった嘉納が、須磨で柔道場館長を務めた故真野恒太郎さんに宛てた礼状。今も柔道を続ける美濃岡さんの「恩人」に当たる真野さんの形見だったが、「多くの人に見てもらいたい」と申し出た。

 「自他共栄」の言葉を残した嘉納。手紙は、嘉納の還暦祝賀会が東京で開かれた際、真野さんら神戸の住民からも記念品やお金が寄せられたことへの感謝を伝える。記念品は子孫に受け継ぎ、お金は計画中の教育や社会事業に使う考えが記されている。7年ほど前、美濃岡さんが「ぜひ形見にほしい」と、真野さんの関係者に頼み、譲ってもらったという。

 美濃岡さんは9歳のころ、真野さんに柔道を勧められた。真野さんが月謝を肩代わりし、買えなかった柔道着も与えてくれた。「今の自分があるのは真野さんのおかげ」と話す。

 手紙は額に収めて自宅に飾っていたが、新聞で改修された公会堂に嘉納治五郎の資料を展示するコーナーができると知った。卒寿を超えて造園業に携わり、柔道を続ける美濃岡さんは「嘉納さんは柔道の神様のような人。地元出身の偉人を知ってもらう資料として手紙が役立ってほしい」と話している。(段 貴則)

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