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草を食べるヤギを見守る大皿一寿さん=神戸市西区玉津町二ツ屋
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草を食べるヤギを見守る大皿一寿さん=神戸市西区玉津町二ツ屋

 高齢化や新規就農者の廃業などで耕作放棄地が増える中、荒れ果てた畑をヤギの飼育で再生する試みが神戸市西区で始まっている。取り組むのは、同区の有機農家「ナチュラリズムファーム」の大皿一寿さん(50)。神戸市から無償で譲り受けたヤギ2匹が畑に伸び放題の草を食べる仕組み。同市によると、ヤギを除草に使う事例は市内初といい、両者は放棄地を大規模な農場に変身させる目標を抱く。(大橋凜太郎)

 神戸市が進める「KOBEメイ鳴プロジェクト」の一環。除草剤や機械に代わってヤギに草を食べさせることで労力を軽減するのが狙いで、環境に配慮する農法を評価した同市が、大皿さんにヤギの飼育を持ちかけた。

 西区の農場で農薬や化学肥料などを使わない農業に励む大皿さんは「農業を始めたころから、家畜を利用した農業をやりたいと思っていた」と応じ、同市が六甲山牧場(神戸市灘区)で飼育されていたヤギのオス「アキラ」とメス「フクちゃん」を買い取り、提供した。

 現在は、大皿さんが管理する西区玉津町二ツ屋の有機農場で、ヤギを手作りの柵の中で飼う。2匹とも、既に農場に生えた草を毎日食べている。人懐っこく、寄り添うように体を密着させる姿に、大皿さんは「かわいくて仕方がない」とほほえむ。

 秋には農場とは別の耕作放棄地に放ち、除草をしてもらうつもりだ。同市は他の農家にも拡大させていく方針といい、大皿さんは「ヤギのふんで土も肥える。家畜と一緒に作物を育てるのが本来の農業の姿だと思う。乳搾りができるようになれば、チーズも作ってみたい」と意気込んだ。

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