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「Vision(幻影)」と名付けた作品を前に、絵筆を持つ阿部国生さん=神戸市垂水区五色山3
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「Vision(幻影)」と名付けた作品を前に、絵筆を持つ阿部国生さん=神戸市垂水区五色山3
「LAアートショー」で設けられた阿部さんの個展ブース=1月、米ロサンゼルス(北井画廊提供)
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「LAアートショー」で設けられた阿部さんの個展ブース=1月、米ロサンゼルス(北井画廊提供)

 神戸市垂水区五色山3の美容師阿部国生さん(67)の描く絵画が、米国やフランスなど世界で高い評価を得ている。50歳を超えて絵筆を執り、本格的に抽象画を始めた。絵画の専門家も「色彩感覚が独特で、自由にあふれている」と話し、10月には米ヒューストンの展示会に新作を出す。(上田勇紀)

 1月、米ロサンゼルスで開かれた「LAアートショー」。約20カ国から著名画家の作品が集まる場で、「Kunio ABE(クニオ アベ)」の個展ブースはひときわにぎわった。

 展示作品の一つは、100号の大作「Existence(和名・生)」。何人もの来場者が興味を示し、インド系米国人の男性が購入した。濃い赤や深い緑が混じり合ったこの作品は、昨年2月に亡くなった友人がモチーフ。男性は絵に見入り、興奮した様子で持ち帰った。

 これまでもフランスの公募展で入選を重ねるなど欧米で注目を集めてきた。阿部さんを知る北井画廊(東京都)の北井康郎代表は「誰にも教わっていない分、限界がない。独自性を重んじる海外での反響がすごい」と驚く。

 特に、黒と白を基調にした「Vision(幻影)」という作品群は「阿部さんにしか出せない世界」と舌を巻く。生き物の根源となる「細胞の行方」をテーマにしている。

 阿部さんは愛媛県生まれ。美術大学に進みたかったが、経済的な理由で断念し、美容師になった。幼いころから絵に興味があり、15年ほど前から、仕事を終えた夜にキャンバスに向かうようになり、独自の世界観が花開いた。

 阿部さんは「目に見えない心の叫びを表現したい。世界でどこまで伝わるか、試したい」と話している。

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