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市場に設置された「地蔵」の前で手を合わせ、お菓子を受け取る子どもたち=神戸市兵庫区東出町
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市場に設置された「地蔵」の前で手を合わせ、お菓子を受け取る子どもたち=神戸市兵庫区東出町

 神戸市兵庫区の稲荷市場(西出町、東出町)で23日、存続が危ぶまれていた伝統行事「地蔵盆」が開かれた。店舗の減少などにより市場内に唯一残っていた地蔵は、今年3月に撤去された。「市場に、にぎやかな場を作りたい」と、若者たちが奮起。地蔵があった跡地に埋まっていた石を「代役」としてしつらえ、子どもたちを迎えた。(風斗雅博)

 地蔵盆は主に8月24日前後に行われる祭事。車座で数珠を回す「数珠繰り」をしたり、子どもたちにお供え物のお菓子を配ったりして幸せを願う。

 今回企画した会社員三宗匠さん(36)は約10年前に同市場の中央部に転居してきた。周辺で店の廃業や移転が相次ぐ中、家の前に鎮座する地蔵の管理を引き受けた。友人らと開いてきた地蔵盆には、100人を超える子どもが集まり、まちに元気な声が響いた。

 今年に入って一帯がマンション建設用地として買収され、地蔵は法連寺(兵庫区)へと預けられた。「主役」不在で開催の危機にひんした地蔵盆だったが、三宗さんらは継続を決意。跡地の地中に埋まっていた石を積み重ね、地蔵に見立てて祭ることにした。

 この日は午後6時過ぎ、ちょうちんなどで照らされた市場に大勢の子どもたちが列をなした。線香に火をともして合掌した後、住民からお供えの駄菓子を笑顔で受け取っていた。

 家族で来た湊小学校3年の女子児童(8)は「夜に友達と遊べて楽しかった。お菓子もたくさんもらったよ」と声を弾ませた。

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