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ドキュメンタリー映画「女になる」で主演の中川未悠さん(中央)と三村昌大さん(左)、東直樹さん=神戸市中央区花隈町1
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ドキュメンタリー映画「女になる」で主演の中川未悠さん(中央)と三村昌大さん(左)、東直樹さん=神戸市中央区花隈町1

 心と体の性が一致せずに苦しむ性同一性障害。神戸市長田区の大学生中川未悠さん(22)は小学生の頃から自分の性に違和感を覚え、今年2月に男性から女性への性別適合手術を受けた。戸籍上の性別も変更し、女性の人生を歩み始めた中川さん。男性として生きてきた人生を前向きな形で残そうと、元町映画館で上映中のドキュメンタリー映画「女になる」に出演した。(勝浦美香)

 中川さんは小学校中学年までは他の子と同じように過ごしたが、思春期を迎えると「男の子ばっかりを好きになるのはなんでやろ?」と疑問を抱くようになった。

 中学時代からメークをし、女性用のウィッグや洋服を着て出掛けるようになった。その一方で男らしくなっていく自分の体に「これ以上成長が進むと困る」と思い、カミングアウトを決意。「親子の縁を切られるかも」と悩んだが、未成年がホルモン治療を受けるためには保護者の許可が必要だった。高2の夏、泣きながら母に打ち明けた。

 アルバイトでお金をため、19歳になるとホルモン治療を始めた。会員制交流サイト(SNS)で性同一性障害を公表もしていて、周囲に理解してもらえた。

 性別適合手術を受けることが決まると、「手術を終え、女性になることができても、男として生きてきた過去は変わらない。それなら何かポジティブな形で残せたら」と考え、自身の映像化を考えた。知り合いだった映画監督の田中幸夫さんに直談判した。

 「よくある女の子3人組の映画に憧れて」と、高校時代から同じ悩みを共有する三村昌大さん(22)=灘区=、大学で知り合った東直樹さん(20)=垂水区=にも出演を依頼した。東さんは映画出演を機に家族にカミングアウトしたといい「ちゃんと向き合ういいきっかけになった」と話す。

 映画は3人のガールズトークで始まり、中川さんの家族や友人、通学する大学の教授などがそれぞれの受け止め方を語る。

 映画撮影を通じて距離がより縮まったという3人。「とにかく前向きに撮ってもらえた。同じ悩みを持つ人は少なくないはず。普通の女性と変わらない姿を見て、少しでも分かってもらえたらいいな」。キラキラとした笑顔で中川さんは語った。

     ◇

 映画「女になる」は元町映画館(中央区)で上映されている。17日まで。一般1700円。元町映画館TEL078・366・2636

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