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阪神・淡路大震災直後の食事を紹介するパネルの前で記憶をたどる大塚迪夫さん=神戸市中央区脇浜海岸通1
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阪神・淡路大震災直後の食事を紹介するパネルの前で記憶をたどる大塚迪夫さん=神戸市中央区脇浜海岸通1
口にできたのは食パンやおにぎり。震災直後の食事を伝えるパネル
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口にできたのは食パンやおにぎり。震災直後の食事を伝えるパネル

 あなたはあの日、何を食べましたか-。人と防災未来センター(神戸市中央区脇浜海岸通1)の西館5階資料室で、阪神・淡路大震災の被災者が最初に口にした食事を写真付きで紹介するパネル展「1・17はじまりのごはん」が開かれている。主催する同センターの担当者は「震災を経験した人もそうでない人も、“あの日”を振り返る機会に」と話す。(井沢泰斗)

 「食べ物は人間が生きるための基本やと、改めて感じた」。東灘区にあった2階建ての自宅が損壊した男性(71)は震災当日、妻の両親を含む一家7人で阪急岡本駅近くの会社同僚宅に身を寄せた。辛うじて子どものお年玉を持ち出していたが、商店は営業しておらず、食料が手に入らないまま1日が過ぎた。

 ようやく義父母宅で米と卵を手に入れ、電気が復旧した翌18日、家族で車座になって卵かけご飯を食べることができたという。

 「子どもも自分も夢中でかき込んだ。味のことよりも、『これで生きていける』という実感が強かった」と振り返る。

 会場には震災資料専門員の岸本くるみさん(30)が同センターの語り部22人にインタビューした談話に加え、当時の食事を再現した写真や、食した缶詰などを展示した。冷たいおにぎりや食パン、ソーセージなど、被災した場所や状況によって口にできた食べ物はさまざま。来場者が自身の体験を付箋に記入して貼り付けるコーナーもあり、体験の共有も狙いの一つだ。

 岸本さんは2014年に同様のパネル展「3月12日はじまりのごはん」を開いたせんだいメディアテーク(仙台市)の協力を得て準備を進めた。仙台の企画では市民から多くの写真や体験談が寄せられたという。「阪神・淡路大震災から時間が経過する中、どの人にも共通する食事の話題から震災の体験を呼び起こしてほしい」と語る。

 展示は3月11日まで。入場無料。資料室は31日~1月3日は休室。同センターは毎月曜休館だが1月8日、2月12日は開館し、1月9日、2月13日は閉館する。同センターTEL078・262・5058

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