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コミカルに7千席目の講座を務める壽文寿さん=神戸市西区樫野台5
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コミカルに7千席目の講座を務める壽文寿さん=神戸市西区樫野台5

 福祉施設や学校などを巡り、障害のある人やお年寄りに笑いを届ける「福祉落語家」の壽文寿(ことぶき・もんじゅ)さん(56)=兵庫県尼崎市=が11日、神戸市西区のマンションで高座を務め、通算7千席を達成した。壽さんは阪神・淡路大震災後に仮設住宅を回り落語を披露しており、震災から丸23年となる17日を前にした達成に「一年でも一日でも長く高座を続けていきたい」と意気込んだ。

 壽さんは吃音を克服しようと1971年に落語を始め翌年、初めて地域の高座を務めた。芸歴は45年を経過し、昨年だけでも高座数は439席を数える。

 震災後の96年春からは、「笑いで生きる活力を」との思いから、阪神地域から東播地域にかけての仮設住宅46カ所を月に1回ずつ訪問し落語を続けた。

 被災者と触れ合う中で、仮設住宅での生活環境が厳しいことを知り、健康法を織り交ぜた落語を考案。今でも「励ましてくれてありがとう」と街角で声をかけられることがあるという。

 7千席目の高座は同市西区のマンション「オーク・スクエア西神中央団地」の老人会が主催。壽さんはマンション図書室で住民ら約40人を前に、古典落語「犬の目」を軽快な語り口で披露し、会場を大いに沸かせた。

 観覧した住民の男性(77)は「(震災のあった)1月は特別な月。震災後も落語を続け、7千席に達したと知り驚いた」と感心していた。

 披露後、アンコールがかかり早速7千1席目を務めた壽さん。「うまい落語より自分自身が楽しめるよう続けたい。笑いは誰にでも平等です」(阪口真平)

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