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「子どもたちに、災害を生き抜く力を付けてもらいたい」と話す西谷さん=神戸市垂水区王居殿3
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「子どもたちに、災害を生き抜く力を付けてもらいたい」と話す西谷さん=神戸市垂水区王居殿3

 お菓子を使い、非常食にもなる「防災お菓子ポシェット」が、話題を呼んでいる。子どもに、楽しみながら防災の知識を身に付けてもらおうと、一般社団法人「おいしい防災塾」(神戸市垂水区)が、ワークショップなどを通してその意義を伝える。同法人代表理事の西谷真弓さん(50)=神戸市垂水区=は「避難所で、子どもが笑顔になる時間を増やしたい」と語る。

 ポシェットは、スナック菓子をビニール袋に並べ、折り畳んでテープで留める。肩ひもは、あめを細長い袋に1個ずつ入れて固定していく。賞味期限を書いたシールを貼り、子どもでも30分あれば自分のポシェットを作ることができる。

 「これは、みんなの笑顔を守るお守りです。すぐに食べないでね」。ワークショップで西谷さんは必ず子どもたちに説明する。いざという時に避難所で開けることや、賞味期限がきたら災害がなかったことに感謝して家族で食べることも教える。

 2016年から「防災お菓子リュック」を提案してきたが、もっと簡単にしようと、ポシェット型を考案した。昨年4月に法人を設立し、これまで県内外2千人以上の子どもたちに広めてきた。法人のメンバーも25人に増え、県内の高校や大学にも活動への協力を求める。

 活動のきっかけは、阪神・淡路大震災だった。西谷さんは震災後、炊き出しの手伝いで長田区内の避難所に行った。「うるさい。黙らせろ」。誰もが極限の精神状態で過ごす中、子どもとその親に厳しい目が向けられ、笑顔をなくした子どもを見た。

 「少しでも、子どもに笑顔になってほしい」と、中古の軽トラックを購入し、移動駄菓子屋を始めた。お菓子を握りしめて喜ぶ子どもたちの姿がうれしくて、垂水区や須磨区の仮設住宅や公園を半年ほど回った。「私自身、親元を離れて育った幼い頃、お菓子を選んでいるときは、寂しさを忘れられた」と西谷さん。「楽しく子どもたちの防災意識を高めることで、親世代への啓発にもつなげていきたい」と話す。(貝原加奈)

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