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白杖を動かして歩くと、天井にある黒い長方形のスピーカーから道案内の音声が流れる=神戸アイセンター
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白杖を動かして歩くと、天井にある黒い長方形のスピーカーから道案内の音声が流れる=神戸アイセンター
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 視覚障害者らが白杖を使って歩く姿を画像で捉え、自動音声で道案内をするシステムの実証実験が、神戸市中央区港島南町2、眼科治療・研究施設「神戸アイセンター」で始まった。現在地の情報や段差などの危険箇所を、近くのスピーカーから知らせる仕組みで、駅や空港などでの実用を想定。来年2月まで同センターの利用者らに体験してもらい、寄せられた意見を基に音声を流すタイミングや文言を修正する。

 システムは、同市中央区、業務用音響機器大手「TOA」が、全盲や弱視の人らの安全な外出をサポートしようと開発。白杖と呼ばれる白いつえを振ったり路面をたたいたりし、誘導用ブロックや障害物、歩道の切れ目などを確認していることに注目した。

 白杖の色や形を識別し、動く様子をカメラが捉えると、画像データを専用パソコンに送信。パソコンは「白杖が動いている」イコール「視覚障害者が歩いている」と自動で認識し、接続したスピーカーに音声案内を出すよう命令する。

 実証実験では、低視力者の社会参加を支援する情報スペース「ビジョンパーク」(2階)の天井にカメラとスピーカーを設置。白杖を動かして段差の手前に差し掛かると、「この先、段差があります」とメッセージが流れる。今後は体験者への聞き取りなどを通じ、上りや下りの説明を加えるのか▽段差にどれぐらい近づいたら音声を流すのか-などを検討。同社は「どういう伝え方をすれば公共空間で役立つかを検証し、ノウハウを確立したい」としている。(佐藤健介)

 ■神戸アイセンター 眼病に関する基礎研究から治療、リハビリテーションまでを担う国内初の総合施設で、神戸市中央区の神戸医療産業都市に昨年12月オープン。人工多能性幹細胞(iPS細胞)による世界初の移植手術を手掛けた理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーが企画に携わった。眼科は市立医療センター中央市民病院などの機能を集約。ビジョンパークに低視力者のリハビリや外出を支援する機器を展示し、一般に開放している。iPS細胞の研究室も順次開設する。

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