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六甲ケーブルの乗り場は傾斜が急で、階段も多く、車いすの人が単独で乗り込むのは難しい=神戸市灘区高羽、六甲ケーブル下駅
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六甲ケーブルの乗り場は傾斜が急で、階段も多く、車いすの人が単独で乗り込むのは難しい=神戸市灘区高羽、六甲ケーブル下駅
「六甲山専門学校」で語る池谷航介さん=神戸市灘区山田町3、神戸学生青年センター
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「六甲山専門学校」で語る池谷航介さん=神戸市灘区山田町3、神戸学生青年センター

 六甲山を歴史や文化などさまざまな角度から学ぼうと、愛好家らが月に一度開いている勉強会「六甲山専門学校」がこのほど、神戸市灘区の神戸学生青年センターであった。今回のテーマは「バリアフリー」。岡山大学で障害者支援を担当する池谷航介さん(44)が講師を務め、自らの車いす体験も踏まえ、六甲山のバリアフリーの現状と課題を探った。(勝浦美香)

 普段から登山や自転車で山に親しんでいるという池谷さん。「六甲山は多くの人を許容できる山」とし、「車いすの人や障害のある人は、山に行けるわけがない、行かない方がいい、という刷り込みがあるだけ」との見方を示した。

 池谷さんは勉強会に先立って、自ら車いすに乗って六甲山を訪れ、印象や改善点などを報告した。

 六甲ケーブルに乗って訪れた六甲山上駅。駅に着くと、駅員が「大丈夫ですか」と声を掛けてくれたり、段差を乗り越えるための渡り板を出してくれたりしたという。

 山上は舗装された道が多く、自動体外式除細動器(AED)や、車いすで利用できるトイレを備えた施設もあり、「基本的な設備はそろっており、来ようと思えば気軽に来られる山だと感じた」と述べた。

 一方で、ケーブルの乗り場までの階段や傾斜が急すぎるスロープなど単独では難しい場所もあった。池谷さんは「エレベーターのような大がかりな設備をつくらなくても、インターホンを取り付けるなど、あと少しの配慮があれば、もっと多くの人が楽しめる山になる」と提案した。

 「スロープや多目的トイレがあればいいのではなく、多様な条件の人が実際に使うことを想定した配慮をしてこそバリアフリーだ」とし、「まずは『障害のある人は山に来ない』という先入観をなくしてほしい」と締めくくった。

 参加した「ブナを植える会」(神戸市灘区)の代表理事、桑田結さん(82)は「私たちの団体でも車いすで参加できる取り組みを5月から始める。健常者、障害者の区別なくみんなで楽しめるようにしたい」と話していた。

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