神戸

  • 印刷
入所者らと施設の玄関先で日なたぼっこする「たきお」=神戸市西区曙町
拡大
入所者らと施設の玄関先で日なたぼっこする「たきお」=神戸市西区曙町
お年寄りと触れ合う「まるこ」=豊岡市日高町十戸
拡大
お年寄りと触れ合う「まるこ」=豊岡市日高町十戸

 触れ合う人を元気にする「癒やし犬」が、高齢者施設を中心に活躍している。保護された後に訓練を受け、10年以上施設で“勤務”する犬も。癒やし犬の訓練を行うNPO法人「日本レスキュー協会」(兵庫県伊丹市)は、「いてくれるだけで気持ちが和らぎ、意欲が湧く」と存在の大きさを話す。(貝原加奈)

 神戸市西区にある特別養護老人ホーム「万寿の家」では、12年前に来た13歳の雄犬「たきお」が施設内を自由に歩き回る。白いふさふさの毛並みと穏やかな目。入所者や職員にあいさつするかのように、開いた居室の扉をのぞき込みながら、廊下を軽やかな足取りで進む。

 「おはよう」。食堂でくつろぐ車いすの70代男性は姿勢を正し、顔をのぞき込むたきおの首元に手を伸ばす。80代の女性は「たきおはどこにおる?」と歩行器を押して探し歩くのが日課だ。「部屋にいても1人やし、会うのが毎日の楽しみ」と女性は笑う。

 2004年8月、大阪の工場で保護された子犬のうちの1匹がたきおだった。同協会で訓練を受けて施設に来た頃は、怖がりで、数人の職員にしか懐かなかったという。今は新聞配りを手伝ったり、ダイエットのために入居者と朝夕の散歩に出掛けたり。同施設の小西久和所長(60)も「たきおがいるとみんな自然と笑顔になる。かなわんわ」とたきおの背中をなでる。13年には、県動物愛護協会から功労動物として表彰された。

 日本レスキュー協会によると、訓練後、兵庫や大阪の福祉施設や幼稚園などに譲渡した犬はこれまでに22匹に上る。山梨県の「犬捨て山」で保護された雌犬「まるこ」(12歳)もそのうちの1匹だ。豊岡市内の特別養護老人ホーム「たじま荘」で、入所者らの癒やし犬として活躍中だ。まるこの運命と施設での活躍は、「いやし犬まるこ」(岩崎書店)で紹介されている。岩崎書店TEL03・3812・9131。

神戸の最新
もっと見る

天気(12月14日)

  • 10℃
  • 6℃
  • 20%

  • 6℃
  • 3℃
  • 80%

  • 10℃
  • 6℃
  • 10%

  • 9℃
  • 4℃
  • 40%

お知らせ