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モニュメントを囲む同級生と母親の宇積美智代さん(左から4人目)=本多聞中学校
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モニュメントを囲む同級生と母親の宇積美智代さん(左から4人目)=本多聞中学校
宇積由夏さん(美智代さん提供)
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宇積由夏さん(美智代さん提供)

 不屈の闘志で病魔と向き合い、3年前に亡くなった女子生徒=当時(13)=の生きた証しとなるモニュメントが、生徒の母校、本多聞中学校(垂水区本多聞2)に設けられ、7日、除幕式があった。春風が吹く中、かつての同級生約50人のほか、保護者や教師らが集まり、思い出を語り合った。

 「ゆうぴぃ」こと、宇積由夏さん。幼いころから、病気と闘い、抗がん剤治療を続けながら、院内学級で学んだ。小4で退院、垂水区の小学校に。だが、小6のとき、甲状腺がんなどが見つかり、春休みに手術を受けた。

 母親の美智代さんは「おとなしくてね、プールの順番でも一番後ろに並ぶくらい」と笑うが、治療に関しては「どんなにつらくても弱音は吐かなかった」という。抗がん剤の副作用が強く、痛み止めとして医療用麻薬のモルヒネが必要になっても、新しい薬に挑戦することを選択した。

 由夏さんは、中学校で吹奏楽部に入り、練習に励んだ。小学校からの親友、西田咲さんは「一緒にゲームや勉強をした。ずっと笑っていた。吹奏楽部の用意を忘れたこともあって、抜けてるところもあったな」となつかしんだ。

 最後の最後まで友達を大切にし、部活に勉強に日々をいとおしんだ由夏さん。2014年12月24日に西田さんらの見守る中で息を引き取るまで、決して生きることをあきらめなかった。

 昨年春の卒業式では担任だった田中美由紀教諭が由夏さんの名前を呼ぶと、クラス全員が返事をした。

 大きな影響を残した由夏さんの「優しさと強さ」を形にしたいと、モニュメント設置の話が持ち上がった。

 作者の彫刻家榎本響さんは「天使のイメージで、由夏さんの好きだった白で表現した」と語った。母親の美智代さんは「今でも、同級生が毎日のように、自宅を訪ねてくれる。モニュメントを通して、娘のことを、広く後輩たちにも、知ってもらいたい」と話している。(鈴木久仁子)

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