神戸

  • 印刷
記録をもとにした報道や事実検証の必要性を訴える立岩陽一郎さん=神戸市中央区元町通2
拡大
記録をもとにした報道や事実検証の必要性を訴える立岩陽一郎さん=神戸市中央区元町通2

 元NHK記者でジャーナリストの立岩陽一郎さん(50)が15日、神戸市中央区元町通2のJEC日本研修センター神戸元町で調査報道の意義について講演した。タックスヘイブン(租税回避地)による課税逃れの実態を暴いた「パナマ文書」の取材に携わった立岩さんは、「誰が何を言ったかをよりどころにし過ぎている日本の報道は正確性を欠く」と指摘し、記録を基にした報道や事実検証の必要性を訴えた。

 社会問題について勉強会を開く市民グループ「市民社会フォーラム」が主催し、約20人が参加した。立岩さんはNHK在職中に数々の調査報道を手掛け、現在はニュースサイト「ニュースのタネ」編集長などを務める。

 演題は近著の名称と同じ「NPOメディアが切り開くジャーナリズム」。新聞の購読数が減った米国では、寄付制度に支えられた非営利のメディアが登場し、「情報公開請求などの記録を基に報道する本来のジャーナリズムに回帰した」と説明。パナマ文書報道を主導したのも非営利の「国際調査報道ジャーナリスト連合」で、「日本の関係はイタリア人記者が取材した」とした。

 「誰が言ったかと、何が正しいか、とは大きく違う」と強調。安倍晋三首相が昨年の衆院解散理由に消費増税の使途変更を挙げ、「2%引き上げで5兆円強の税収となる」と説明し、報じられたことについて「本当にそうなるか新聞もテレビも(何ら)確認していない」と批判した。

 トランプ米政権のロシア疑惑報道の際、「米国の新聞は情報源を『情報機関の文書にアクセスできる9人に確認した』と書いた。日本だと『政府関係者によると』などとしか根拠を示さない。(それでは)誰が言ったのか分からない。日本でも読者が(情報源の根拠を)求めていかないといけない」と語った。(若林幹夫)

神戸の最新
もっと見る

天気(10月20日)

  • 22℃
  • 17℃
  • 20%

  • 21℃
  • 13℃
  • 70%

  • 21℃
  • 16℃
  • 20%

  • 21℃
  • 15℃
  • 30%

お知らせ