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日記方式で書く食品ロスダイアリーの記入例
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日記方式で書く食品ロスダイアリーの記入例
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 家庭で手付かずのまま捨てられる食品の半数を生鮮野菜が占め、食べ残しが多いのは子育て世帯や単身高齢者-。神戸市が2016年冬と17年夏に市民モニター約700世帯を対象に調査したところ、食品ロスのそんな実態が明らかになった。市は今回、全国初という日記形式で調査。これを踏まえ、食品ロス削減に向け効果的な対策を検討する。(石沢菜々子)

 食べられるのに捨てられる「食品ロス」の実態を明らかにするため、市は廃棄した食品を4週間、毎日記入してもらう「食品ロスダイアリー」を作成した。食品ごとに捨てた理由や保存の工夫の有無、「どうすれば捨てずに済んだか」などを細かく尋ねた。

 調査は冬と夏で別々の世帯に依頼。手付かずで捨てられた食品の約半数がキュウリやレタス、キャベツなどの生鮮野菜だったのに対し、食べ残しではサラダなど副菜やご飯が目立った。

 世帯による特徴も明らかに。食べ残しでは、18歳未満の子どもがいる世帯の廃棄回数が、子どもがいない世帯の約2倍だった。1人当たりの食べ残し量では、1人暮らしの高齢者世帯が14グラムと最多で、子どものいる世帯のほぼ倍に上った。

 買い物についての質問では、在庫チェックをせずに家にあるものを買ってしまったり、賞味・消費期限の長いものを買ったりする行動が廃棄回数の増加につながっていた。

 調査結果を受け、市は今後、有識者会議で具体的に検討する。手付かずの食品を小売店などに持ち寄り、支援が必要な世帯に届ける「フードドライブ」の取り組みを広げることや、生鮮野菜の保存や使い切りの工夫を情報提供することなどが考えられるという。久元喜造市長は会見で「さまざまな知恵を持ち寄り、市民運動にすることが大切。行政がどう関わっていけるか考えたい」と話した。

 有効回答率は75%。日記形式のためか、協力を申し出た約900世帯のうち225世帯が途中で断念するなどした。一方で回答した約700世帯は、週を追うごとに廃棄量が減少。各家庭での「実態把握」が、削減対策の一歩になりそうだ。

   ◇   ◇

■全国で621万トン5割が家庭から市民1人当たり年12キロに

 国の推計では、日本の食品ロスは約621万トンで、世界全体の食糧援助量(約320万トン)の2倍近くに上る。しかも、その約半数は家庭で廃棄されている。神戸市民1人当たりでは年間12キロとなり、1万2千円分に相当する。市のサンプル調査では、手付かずに捨てたり食べ残したりした食品が台所ごみの約2割を占めた。

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