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毎月1日限定で手に入る御朱印を持つ森本篤生さん、藍子さん夫妻=南宮宇佐八幡神社
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毎月1日限定で手に入る御朱印を持つ森本篤生さん、藍子さん夫妻=南宮宇佐八幡神社
手間暇をかけ、作り上げた水入り石けんを手にする田中光城さん=「Sunday Savon」
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手間暇をかけ、作り上げた水入り石けんを手にする田中光城さん=「Sunday Savon」

 「期間限定!」「今日だけ○○円!!」。チャンスは今だけ、と心に訴えてくるキャッチコピーに弱い。なくても損はしないが、手に入れた時の高揚感や特別感が好きだ。ある日、報道部のデスクから手渡された資料に目がくぎ付けになった。「毎月1日限定の御朱印」「日曜だけの石けん販売店」-。「オー」。はやる気持ちを抑えながら現地へ向かった。(金 旻革)

■ブームにあやかって

 神戸製鋼本社のすぐ北側にある南宮宇佐八幡神社(神戸市中央区脇浜町2)。境内に入ると、立派なクスノキが出迎えてくれる。ハート型の枝葉は参拝者にはよく知られた存在らしい。

 「恋愛成就の神社と思うかもしれませんが、祭られているのは勝利や開運の神様なんです」。宮司の森本篤生さん(34)が丁寧に教えてくれた。昨夏にはラグビー・トップリーグの同社選手やスタッフが必勝祈願で参拝したという。1336年創建と聞いて、その歴史にも驚く。

 「しかし、立地が…」。森本さんは頭をかく。確かに国道2号と阪神高速神戸線に挟まれた場所にあり、「地域でもあまり知られていないんです」。森本さんと妻藍子さん(35)は広く参拝してもらう方法を考え、御朱印に目を付けた。

 神社仏閣を参拝した証しとなる御朱印は近年、若い女性を中心に収集がブーム。伊勢神宮(三重県伊勢市)の社殿を20年に一度建て替える5年前の「式年遷宮」から人気が高まっているという。

 そこで神社の風習にある「一日参り」にあやかり、4月から毎月1日限定の御朱印を用意した。通常は白い紙に黒色の文字だが、限定版は青い下地に神社名を金色の文字。藍子さん考案の神社ロゴもおしゃれだ。

 物珍しがっていると、森本さんが「感謝の字をよく見てください」と言った。なんと、ひらがなの「ありがとうございます」で漢字が表現されている。森本さんは「直筆です。だいぶ練習しましたが…。今はさっと書けますよ」と胸を張る。同神社TEL078・261・1095

■独自製法の新石けん

 観光客でにぎわう元町・南京町広場を南に下り、雑貨店や飲食店が居並ぶ一角が次の目的地だ。

 手作り石けんの専門店「Sunday Savon(サンデー・サボン)」(中央区栄町通1)。営業は日曜正午からの6時間のみ。開店は5年前にさかのぼる。営業日を日数換算すると1年にも満たない。

 「本当はもっと営業したいですよ」。店主の田中光城さん(50)は苦笑する。

 田中さんは「P&Gジャパン」(同区)の化粧品開発部門で20年ほど勤めた経歴を持つ。「自分で商品を作って販売する、まちのパン屋さんみたいなことがしたい」と一念発起。紀元前から人間が親しむ石けんに着目し、今までにない商品開発に挑戦した。

 約1年間の試行錯誤の末、たどり着いたのが「水入り石けん」だ。乾燥させて作る一般的な製法と異なり、袋に詰めた状態で熟成させるのがポイント。素材を釜で炊いて化学反応させる大量生産の場合よりも、保湿成分を閉じ込めやすい。

 しかし、高熱を加えずに化学反応を起こさせるため、完成させるには約1週間は必要。型崩れを防ぐガーゼも一つずつ手作業でくるむ手間暇が、日曜だけ営業の理由だった。

 「しっとりとした洗い上がりを実感できて顔も体にも使えます。フレッシュな香りも売りですね」と田中さん。香りは6種類でブラッドオレンジやローズ、ピーチなど。鼻を近づければ、本物の果実や花のようなみずみずしさに癒やされる。石けんを甘く見ていたようだ。

 口コミで評判が広まり、常連客や贈答用に購入する人も少なくない。田中さんは「上質な石けんを広めたいので店を手伝える方、募集中です」と熱く呼び掛けている。水入り石けんは1個450円から。ギフトセットもある。同店TEL078・771・2511

(日曜のみ)

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