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連日、厳しい訓練に励む神戸市消防局の救助隊員。7月に大阪府東大阪市である救助大会に向け熱が入る=北区ひよどり北町3、市消防学校
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連日、厳しい訓練に励む神戸市消防局の救助隊員。7月に大阪府東大阪市である救助大会に向け熱が入る=北区ひよどり北町3、市消防学校
要救助者を引き上げる訓練。チームワークが鍵を握る=神戸市北区ひよどり北町3、市消防学校
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要救助者を引き上げる訓練。チームワークが鍵を握る=神戸市北区ひよどり北町3、市消防学校

 市民の命を守り続け、半世紀-。神戸市内の災害現場にいち早く駆け付ける同市消防局の救助隊が、20日で発足から50周年を迎える。都市化の進展に伴って専門的な救助活動が求められるようになり、1968年に結成された。95年の阪神・淡路大震災での活動や教訓を踏まえ、近年は市外や県外の大規模災害にも出動。トレードマークとなっているオレンジの活動服は、若手消防隊員たちの憧れとなっている。(若林幹夫)

 市消防局の救助隊は、消防隊員のうち専門課程を修了した約180人が所属。2006年には大規模災害やテロなどに対応する特別高度救助隊が創設された。市内10消防署と1分署、神戸空港そばのヘリポートに活動拠点がある。

 半世紀前の結成のきっかけは、高度成長期の三宮を中心とした都市開発。地下街や高速道路が整備され、ガス中毒など、特殊な技術を要する災害救助の必要性が生じた。消防隊員が約2年間、陸上自衛隊の指導を受け「消防専任救助隊」として発足した。

 阪神・淡路大震災では、隊員たちは苦渋や無力感も味わった。救助隊を中心に市消防局全体で約1900人を助け出したが、膨大な救助要請に対し、人員や資機材が不足。当時、旧生田消防署に勤務していた特別高度救助・特殊災害第2担当係長の二見広一消防司令(46)は「自分1人だけの現場もあり、要救助者を励ますことしかできなかった。何もできなかったという思いが強い」と振り返る。

 その教訓と反省から、大規模災害時に、全国の消防機関が被災地へ応援に駆け付ける「緊急消防援助隊」の制度が誕生。神戸市の救助隊も、東日本大震災や熊本地震では発生直後から現場に向かった。

 活動の幅が広がる中、市内の救助出動件数も増加。2017年は2230件で、阪神・淡路大震災の年を除き最多となった。特に、1人暮らしの高齢者が自宅で動けなくなるケースなど「建物内からの救助」が目立ち、17年の817件は10年前の2倍以上にのぼる。

 市消防局では50周年の節目に合わせ、救助隊の歩みをまとめた記念誌の作成や、企業と共同での記念商品の開発などを検討している。20日の神戸まつりのパレードにも参加する。

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