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無邪気な園児たちを描いた絵本を発行した永井逕一さん=南天荘画廊
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無邪気な園児たちを描いた絵本を発行した永井逕一さん=南天荘画廊

 元美術教師で、幼稚園長などを務めた永井逕一さん(80)=神戸市須磨区=が、園児らのほのぼのとした日常を切り取った絵本「ようちえんであそんだこと」を出版した。永井さんは阪神・淡路大震災で自宅が全壊し、過去の絵画をすべて焼失。その後、生き生きとした子どもたちの姿に再び絵筆を握る勇気をもらい、千人以上を作品に残してきた。「子どもの輝く瞬間を描くのがこの上ない喜び」と語る。(末永陽子)

 永井さんは京都市の美大を卒業後、神戸市内の小中学校で教師に。旧・東山小学校(兵庫区)の校長を務めていた1995年、阪神・淡路大震災に見舞われた。燃えさかるマンションの自宅から命からがら持ち出せたのは、94年に亡くなった妻の位牌のみだった。

 定年退職した98年から、市内の幼稚園に赴任。誕生月を迎えた子に絵をプレゼントするようになった。一緒に遊んだり、観察を続けたりしながら、まずはその子を知る。筆ペンと色鉛筆で仕上げた絵画は、特徴を捉えた表情や素朴なタッチが好評だったという。

 目立つ子ばかりではなかった。友達の後を無言で付いて回る子、一人ぽつんと立つ子、先生から離れない子…。しかし、じっと観察すると、どんな子も輝く瞬間があった。「その子の良さを探すのが楽しかった」と振り返る。

 絵本には節分や水泳、砂場遊びなどを題材にした初期16作品と、語り掛けるような口調の文章を収めた。東灘区御影中町6の画廊「南天荘画廊」が300部を発行し、販売する。税抜き1500円。

 絵本の出版に合わせて、30日から7月8日まで、同画廊で個展も開催。君影幼稚園(閉園)、長坂幼稚園(同)、大沢幼稚園時代に描いた約80点を展示する。永井さんは「懐かしい顔にたくさん再会できたらうれしい」と話している。

 5日は休み、午前11時~午後6時(最終日は午後4時まで)。同画廊TEL078・851・6729

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