神戸

  • 印刷
展示された沖縄戦の遺品に見入る来場者ら=神戸市長田区若松町4
拡大
展示された沖縄戦の遺品に見入る来場者ら=神戸市長田区若松町4

 太平洋戦争末期の沖縄戦の壕から収集された遺品を展示する企画展が30日、神戸市長田区若松町4のピフレホールであった。犠牲者約20万人のうち半数近くが住民とされる沖縄戦は、なぜ起きたのか-。主催した「沖縄戦遺骨収容国吉勇応援会」学生共同代表、西尾慧吾さん(19)=米エール大=と語り合うワークショップも開かれ、壮絶な地上戦の実相に迫ろうと多くの人が来場した。

 遺品は、沖縄県那覇市在住の国吉勇さん(79)が60年かけて収集した。西尾さんらは戦禍の記憶を継承しようと、国吉さんへの聞き取り調査や全国での企画展に取り組んでいる。

 今回は民間人の遺品を中心に約70点を展示した。西尾さんは「沖縄の壕は一時的な避難所ではなく、数カ月過ごす家のような場所だった」と説明。たんすの飾りや折れた歯ブラシ、女性用くしなどからは「第二の家」として過ごした住民の暮らしぶりが分かる。

 来場者は、鉄不足のために伝統産業である陶器で作らせた地雷や、磁器の手りゅう弾、破裂した砲弾の破片などに見入った。火炎放射により石とくっついた飯ごうや変形したガラス瓶なども惨禍を生々しく伝えた。

 ワークショップでは、西尾さんが「沖縄は米軍と日本軍の双方から抑圧された。沖縄戦に無知であることは、沖縄に対する無意識の差別につながる」と主張した。参加者からは「民間人が犠牲になるむごさを改めて感じた」「沖縄の問題をひとごとと捉えてはいけない」などの声が上がった。(末永陽子)

神戸の最新
もっと見る

天気(7月18日)

  • 35℃
  • 28℃
  • 20%

  • 35℃
  • 25℃
  • 20%

  • 37℃
  • 28℃
  • 20%

  • 38℃
  • 27℃
  • 20%

お知らせ