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背丈ほどまで伸びて花を咲かせるヒマワリ=神戸市灘区篠原北町4
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背丈ほどまで伸びて花を咲かせるヒマワリ=神戸市灘区篠原北町4

 「だいすきな(桜の)木をきらないでください」。昨夏、阪急六甲駅北側の桜並木の一部伐採を知った小学4年男児が木に張り付けた一通の手紙。管理者との間で手紙のやり取りを続ける中で、「街が元気になるように」と男児が贈ったヒマワリの種が、護国神社前公園(神戸市灘区篠原北町4)で花を咲かせた。伐採した桜の枝を接ぎ木し育てた苗木を公園内に植えることも検討されており、関係者は「桜とヒマワリがともに見られるかも」と期待を込める。(篠原拓真)

 「20粒植えたが、発芽したのは1粒だけ」。早朝にラジオ体操をしながら同公園の管理に携わる「やまびこ会」の丸栄子さんは説明する。

 種は今年3月下旬に植えられた。唯一発芽した種も多難続きだった。双葉がちぎられ、大きく伸びた茎が折れることもあった。その度に同会の男性(91)らが添え木するなどの措置を施した。折れた茎から脇芽が2本伸び、どんどん成長して、6月29日に2輪の花を咲かせた。

 話の始まりは昨夏。同神社から東に延びる桜並木の一部に倒木の危険性があるため、管理する同市東部建設事務所が14本の伐採を決めた。「近日中に撤去します」と赤いテープを巻くと数日後に木に張り紙が。

 差出人は「小4男子」。手紙には「ぼくのだいすきな木をきらないでください」と記されていた。

 同事務所は伐採理由や桜を大切にする男児への感謝を返事として張り出した。すると同じ児童とみられる筆跡の手紙があり、「また新しい桜を植えてほしい」という文言とヒマワリの種約70粒が同封されていた。

 同事務所は種を桜並木近くの公園に植えることとし、同会に世話を依頼した。「(男の子から)預かった責任があるので、なんとか育ってくれという気持ちだった」。背丈ほどまで伸び、鮮やかな黄色の花を咲かせているヒマワリを見て、丸さんは「種をくれた男の子にもぜひ、見に来てほしい」とほほ笑む。

 伐採した桜の枝は東京都立農業高校で接ぎ木され、来年1~2月ごろには、この苗木を同公園に植栽することも検討されている。同事務所公園緑地係の志方功一担当係長(40)は「来夏には、青々とした桜の木とヒマワリが一緒に見られればすてきですね」と話した。

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