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受賞記念のトロフィーを手に喜ぶ竹内直行さん=神戸市中央区江戸町
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 神戸市中央区の老舗文具メーカー「ナガサワ文具センター」の万年筆インク「Kobe INK(神戸インク)物語」が、社会経済にインパクトを与えた商品を表彰する「日本マーケティング大賞」の奨励賞に輝いた。「岡本ピンク」や「湊川ライム」など、神戸各地の色を商品化した独自性などが評価されたという。これまでに約80色を生み出してきた同メーカー商品開発室の竹内直行・執行役室長(63)は「インクの魅力と、神戸の多彩な風土が認められた」と喜ぶ。(小川 晶)

 神戸インク物語は、2007年に「六甲グリーン」「波止場ブルー」「旧居留地セピア」の3色を売り出したのが始まり。原点にあるのが、1995年の阪神・淡路大震災だ。

 「支援してくれた人に、神戸ならではのお礼状を送りたい」「地震で失われたり、再興したりした風景を文具で表したい」。竹内さんのそんな思いが、開発につながったという。

 神戸の各地を訪ね歩き、住民と語らいながら、一つ一つ色を増やした。口コミでじわじわと人気が広がり、外国人観光客のお土産としても定着。17年には、東京の専門店で取り扱いが始まり、台湾、米国、豪州への輸出にも乗り出した。

 現在の年間販売数は、3万個超。デジタル化が進む中で、手書きのインクにこだわり、「地域の色」に新しい価値を生み出した発想が注目を集め、今年の日本マーケティング大賞奨励賞に選ばれた。

 同位の受賞者には、“日本一楽しい漢字ドリル”として知られる「うんこ漢字ドリル」(文響社)や、オリックス自動車の高齢ドライバーの運転見守りサービスなどが含まれる。

 「有名な企業や商品と同じ土俵で高く評価してもらえた」と喜ぶ竹内さん。今後は、後継者を育てながら新色を発表していくつもりで、「150年の歴史が育んできた風土と美しい風景、おおらかな人柄という神戸の魅力を発信していきたい」と意気込む。

 各色1個1890円。ナガサワ文具センターPenStyle DENTEL078・321・3333

【日本マーケティング大賞】 優れたビジネスモデルの開発などを表彰しようと2009年に創設。大手企業の役員や大学教授らが選考委員を務め、10回目の今年は、6月4日に東京で表彰式があった。161件の候補から選ばれた大賞は、「クラフトボス」(サントリー食品インターナショナル)。ナガサワ文具センターが受けた奨励賞のほか、地域賞がある。

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