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ドローンで上空から確認した崩落現場。土砂が篠原台の住宅地に流れ込んだ=灘区(国交省六甲砂防事務所提供)
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ドローンで上空から確認した崩落現場。土砂が篠原台の住宅地に流れ込んだ=灘区(国交省六甲砂防事務所提供)
排水路にたい積した土砂=灘区篠原台
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排水路にたい積した土砂=灘区篠原台
神戸新聞NEXT
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 西日本豪雨による土砂流出で76世帯152人に避難指示が続く神戸市灘区篠原台地区。27日で発生から3週間となるが、避難指示解除の見通しは早くても8月中旬という。台風12号が日本列島に近づいており、二次被害も懸念される。地区内の道路を覆った土砂はほぼ撤去されたが、避難指示はなぜ、これほどまで長引くのか。灘消防署の森田晃司署長や市危機管理室に聞いた。(石沢菜々子)

 -どんな状態にあるのか

 森田署長「発生源となった崩落現場は、山が大きくえぐられた状態。近くを沢の水が流れており、土砂は水を含んでいる。さらなる崩落で再び土石流が発生しかねず、危険な状態にある。解除は専門家の知見を踏まえ、市が国土交通省六甲砂防事務所など関係機関と調整して判断する」

 -解除に時間がかかる要因は

 森田署長「専門家の見解では、発生源付近は1カ月ほど経過観察が必要という。ウェブカメラで地盤に変化がないかを確認している。万が一崩れた場合にも備え、麓に土のうを置くなどの応急処置も急いでいる。ただ、道路をふさいでいた土砂を撤去するところからの作業だったため、時間がかかっている。山からの水を流すのに必要な排水路にも土砂が詰まっている」

 -避難指示の長期化は住民の生活再建に影響する

 森田署長「解除を急いでほしい気持ちは理解できるが、安全が確保できていない。目に見えないところに危険があることを、どう理解してもらえるか。不安を少しでも解消するため住民説明会を開き、解除の見込みなどを伝えた」

 -篠原台以外でも、東灘、須磨、長田、北区の計約40世帯に避難指示(25日現在)が続いている

 市危機管理室「多くが民有地内で発生した土砂災害のため、基本的には土地の所有者が安全対策などを講じないと、解除することができない。所有者側と被害のあった世帯とで調整を進めてもらうしかない」

■水路の土砂撤去難航も要因

 神戸市灘区篠原台の避難指示が長引く要因の一つは、排水路に土砂がたい積し、除去作業が難航していることが挙げられる。

 同地区内の南北に延びる道路沿いには、住宅街北側の沢から流れ出す水を誘導する排水路が設けられている。市の委託業者がシャベルカーやバキュームカーで、たい積した土砂をかき出す作業に取り掛かっているが、想定した以上に石や流木が交ざっていたため、いったん作業を中止した。

 避難指示解除には排水路の復旧が条件で、市は解除を遅らせないために、仮設配水管の設置も検討している。(若林幹夫)

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