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自転車型トレーニング器具をこぎながら、都道府県名を答える参加者=神戸市北区鳴子3
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自転車型トレーニング器具をこぎながら、都道府県名を答える参加者=神戸市北区鳴子3

 高齢者の認知症予防を目指す神戸大の事業が、介護付き有料老人ホーム「神戸ゆうゆうの里」(神戸市北区鳴子3)で始まった。同ホームの入居者10人に有酸素運動と脳の活性化を図る課題を組み合わせたプログラムを10年間実施し、その効果を検証する。予防に着目した長期的な実践研究は珍しい。同大では今後、他の施設やカルチャー教室などでも広く展開する計画だ。(貝原加奈)

 厚生労働省の推計では、認知症の高齢者数は2025年には約700万人に達すると見込まれている。アルツハイマー型をはじめ、治療に有効な薬は見つかっていないが、運動や食事、脳のトレーニングなどが予防に効果があるとして注目されている。

 同大では、医学▽保健学▽人間発達環境学▽システム情報学-の研究科が連携して、最先端の研究を取り入れた予防のためのプログラムを開発。県立病院や世界保健機関(WHO)神戸センター、医療機器メーカーなどと協力し、地域の高齢者の健康づくりにつなげる取り組みを進めている。

 同ホームでは、介護保険の認定を受けていない入居者20人に協力を求め、うち70~90代の10人に週1回、脳を活性化させる「認知課題」と運動を組み合わせたプログラム(1時間20分)を実践してもらう。具体的には、柔軟体操の後、自転車型トレーニング器具をこぎながら、しりとりをしたり、都道府県名を答えたりして汗を流す。

 活動量や生活習慣病に関わるデータのほか、心拍数や運動前後の血圧も測定し記録。臨床心理士と医師が認知機能の評価をして、その変化を長期間観察する。プログラムに参加しない10人との比較も行う。蓄積したデータは研究に役立てるという。

 参加する女性(83)は「みんなでやれば失敗も笑いになって楽しい」と話していた。

   ◇   ◇

■神戸大とKCCが10月から認知症予防講座

 神戸大と神戸新聞文化センター(KCC)は、10月から認知症予防の特別講座「認知症を学び、予防を目指そう コグニケア」を神戸市中央区雲井通7の三宮KCC(ミント神戸17階)で開く。KCCが大学と提携して講座を開設するのは初めて。

 「コグニケア」はコグニション(認知)とケアを組み合わせた造語。認知症について学んだ後、インストラクターの指導で、同大が開発した運動(ヨガなど)と認知機能トレーニング(九九など)を組み合わせたプログラムに取り組む。

 60歳以上の健康な男女が対象。週1回60分の講座で、月曜(午前)、火曜(午前、午後)、金曜(午後)に行う。各15人を募集している。参加費は3カ月計10回で1万6848円(税込み)。年1回の認知機能評価費用(税込み2160円)が別途必要。予防研究への参加特典もある。

 無料説明会が18日午前9時半からと、21日午後3時半から、三宮KCCで開かれる。事前予約が必要で各回定員45人。三宮KCCTEL078・265・1100

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