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通常のごみ収集の途中で、支援が必要な高齢者宅に立ち寄り、回収している「ひまわり収集」のパッカー車=神戸市兵庫区御崎町1
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通常のごみ収集の途中で、支援が必要な高齢者宅に立ち寄り、回収している「ひまわり収集」のパッカー車=神戸市兵庫区御崎町1

 日々のごみ出しに苦労する世帯への対応について、公的支援の現状はどうなっているのか? 神戸市環境局に取材した。

 市は2001年度から、ごみ出しが難しい1人暮らしの高齢者(65歳以上)や障害者宅の玄関先まで市職員が赴く「ひまわり収集」に取り組んでいる。原則は高齢者の場合は要介護2以上の人が対象で、地域や身近な人の協力でごみ出しができる人は除かれる。

 17年度末時点で利用者は1165人。うち約2割の279人は、同居する家族がいるなどの条件から本来は基準外だが、市が「ごみ出しが難しい」と判断して対応している。利用者数はここ数年、横ばい傾向にある。

 収集の担当者によると、週1回のペットボトルなどの回収日には、宅配サービスなどで購入したとみられる大量の飲料水や栄養補給剤の容器が目立ち、「一度に3~4袋出す人もいる」という。

 ■要介護1以上へ

 15年の国勢調査では、市内の高齢者のうち、1人暮らし世帯の割合は24・3%と、全国の17・7%を上回る。中でも中央区(39・4%)や兵庫区(35・4%)が高く、今後も増えるとみられる。

 こうした状況を踏まえ、市は20年度から制度の対象条件を緩和し、高齢者は「要介護1以上」にする方針だ。同居家族がいても支援が必要な世帯を含め、緩和後、利用者は倍増すると見込む。現在は、通常のごみ収集の途中に環境局職員が対象者の自宅に立ち寄っており、緩和後の回収方法などは今後検討するという。

 ただ、対象を拡充しても、公的支援には限界がある。環境局は「『ひまわり収集』は、地域での助け合いが難しい部分を補完するもの。今後は、NPOなど地域の取り組みとの連携を強化したい」としている。

 ■収集時間何とかならない?

 18日付掲載の「本欄」で、支援に取り組むNPO団体から「収集日当日の朝5~8時となっている市のごみ出しルールを1時間でも遅らせることはできないのか」と意見をいただいた。

 早速、市の担当者に聞くと、「そういう声をよく聞くが、ステーション管理をする地域の人からは『早く回収してほしい』と言われている。衛生上の問題もあり、現状では難しい」との回答だった。回収作業が終わった後も、作業員らはマナーが守られずに取り残されたごみの対応に追われているという。

 一方、夜勤の単身者などで決められた曜日や時間にごみ出しができない世帯が増えていることもあり、市は19年度にも各区にある環境局の事業所内にごみの受け入れ拠点を設置する予定だ。(石沢菜々子)

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