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シンポジウムで登壇した諸沢英道さん(左)と林良平さん=神戸市中央区元町通3
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シンポジウムで登壇した諸沢英道さん(左)と林良平さん=神戸市中央区元町通3

 今年6月に解散した「全国犯罪被害者の会(あすの会)」の成果を振り返るシンポジウム(神戸新聞社など後援)が4日、神戸市中央区元町通3の神戸凮月堂ホールであった。支援者や被害者ら約120人が、同会の功績を学び、残された課題を考えた。

 ひょうご被害者支援センター(同区)の主催。同会は2000年に設立し、被害者の権利保護をうたう犯罪被害者等基本法の成立▽刑事裁判で被害者らが被告に質問できる参加制度▽殺人などの公訴時効廃止-などを実現したが、会員の高齢化などで解散した。

 同会元顧問で常磐大学の諸沢英道元学長(被害者学)は「日本は欧米より支援活動などの実現が約20~45年遅れ、会の設立当初は法学者らから逆風もあった。しかし、あすの会では被害者自ら先頭に立ち、わずか10年ほどで成し遂げ、世界から驚かれた」とたたえた。一方で「世論の熱が冷めつつある。多くの国民が被害者側に立ってやるべきことは、たくさん残っている」と力を込めた。

 23年前に妻が男に刃物で刺され後遺症に苦しむ同会元代表幹事の林良平さん(65)は「被害者による医療費の負担はおかしい。経済的補償が不十分」。重傷病給付金が最大3年分に限られる現状に、同会で活動した高橋正人弁護士も「長く苦しむ人を救う制度が必要だ」と訴えた。

 神戸市須磨区の路上で03年2月に妻が路上で刺殺された事件(未解決)の夫(61)は「殺人未遂などにも時効撤廃を広げ、悔しい思いが晴れるようにしてほしい」。兵庫県による犯罪被害者支援条例制定▽損害賠償の行政による立て替え払い-を望む声も出た。(小林伸哉)

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