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カラスよけネットからごみ袋がはみ出さないようにする住民。「地域での管理」の難しさを指摘する声も出ている=神戸市東灘区
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カラスよけネットからごみ袋がはみ出さないようにする住民。「地域での管理」の難しさを指摘する声も出ている=神戸市東灘区

 ごみ出しをテーマにお届けしている「これでいいの?」。これまで高齢者や障害者らへのごみ出し支援の取り組みや課題を紹介してきたが、今回からは、クリーンステーション(収集場所)の現状を考えてみる。同ステーション近くに住む神戸市東灘区の女性(68)から寄せられた一通の手紙から…。

 女性や周辺住民によると、この地域には自治会がなく、ステーション管理の当番がないため、近くに住む女性らが、自主的に掃除や後片付けをしているという。かつては輪番制で住民らが掃除をしていたが、いつのまにかなくなったそうだ。

 住民らを悩ませているのが、ごみ収集場所がないか、設置されていても使われていない小規模マンションの増加だ。ステーションに集まるごみの量が増え、指定袋に入っていなかったり、分別がずさんだったり、出す日を間違えたり、マナーの悪いごみが目立つようになったという。そうしたごみは収集されず、その場に置いていかれる。

 カラスよけのネットの中に入っていないことも多く、つつかれたごみが周辺に散乱することもある。ステーションが自宅の向かい側にあることから、やむを得ず対応しているという女性は「市からは『ごみの量をどう分散するかは地域で話し合って』と言われるが、誰と話し合えばいいのかも分からない。負担は重くなるばかり」と困惑する。

 東灘区の別のステーション前に住む70代の男性も「取り残された可燃ごみは、カラスの被害に遭わないよう、自宅で預かってから次の収集日に出している」と話す。

■ステーション増加も管理「把握していない」 市の対応

 こうした住民らの負担を減らしたり、ごみ出しに苦労する高齢者らを支えたりするために、戸別収集を検討する余地はあるのか。あらためて神戸市環境局に聞いてみた。

 同局によると、市内のクリーンステーションは現在、約2万4千カ所ある。可燃ごみに限ると、マンション建設などでここ数年、毎年約100カ所ずつ増えている。ステーションの管理者は「自治会や婦人会といった地域団体が中心」とするが、どのステーションを誰が管理しているかは「把握していない」という。

 戸別収集の検討について、同局は「市内には約72万世帯おり、人員もコストも膨大になる。収集に時間がかかり、衛生面や景観上の問題もある。現実的ではない」と否定する。

 一方で、「住民の高齢化などで、ステーション管理が難しくなっている地域もある」との認識も持っているという。これまでは収集時、周辺に散らばっているごみを片付けるかどうかは、事業所や作業員によって対応が分かれていたが、2019年度からは「地域での管理」を前提にしつつも、収集職員による簡易な清掃やネットの片付けを徹底する方針だ。

 また、マンション敷地内に設けられた集積所を利用しないことでごみの排出量が増えている一部地域について、同局は「適切な指導で改善を図りたい」としている。(石沢菜々子)

■近隣住民に聞きました

 私が住み始めた40年以上前は、(クリーンステーションは)数戸で1カ所でした。現在は数十戸で1カ所。一戸建て住宅がどんどん小ぶりのマンションに変わり、集積されるごみは増える一方です。マナーの悪い人も多く、後始末や掃除、ごみを散らす鳥対策などは、ステーションの向かいに住む私の仕事です。私も高齢者なのに。まず、マンションやアパートは戸数にかかわらず自分のところで集め、ゆくゆくは全戸に回収に来てほしいです。「ステーション管理」という考え方を「自分のごみは最後まで責任を持つ」という考え方に今こそ、変えるべきではないでしょうか。(抜粋、一部要約)

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