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高校生が過労死の実態などを学んだ啓発授業=灘高校
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高校生が過労死の実態などを学んだ啓発授業=灘高校

 過労死被害者の家族の思いや長時間労働の実態を学ぶ授業が19日、灘高校(神戸市東灘区魚崎北町8)であった。厚生労働省による啓発授業の一環。2006年にIT企業に勤めていた長男=当時(27)=を過労死で亡くした神戸市の西垣迪世さんが経験を伝え、1年生約210人が熱心に耳を傾けた。

 厚労省は16年秋から、中高生を対象にした過労死の出前授業を開始。過労死遺族や労働問題に取り組む弁護士らが、働き過ぎのリスクや問題点を解説している。

 西垣さんの長男和哉さんはシステムエンジニアとして勤務。長時間労働によりうつ病を発症し、大量の薬を服用して亡くなった。

 西垣さんは、和哉さんが月150時間以上の時間外労働を強いられた実態を振り返り、「労災認定されたが、大切な息子はもう戻ってこない」と悲痛な思いを語った。

 14年に「過労死等防止対策推進法」が成立したものの、その後も過労死が相次ぐ現状を嘆き、「命は何よりも尊い。将来、経営者の立場になっても働く人のことを考えて」と訴えた。

 講演を聴いた男子生徒(16)は「過労死遺族の話を聞いたのは初めてで、過酷な労働実態に驚き、衝撃を受けた。将来は働く立場になるので、過労死を無くすための問題点をもっと考えていかなくてはいけないと感じた」と話した。(末永陽子)

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