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店自慢のハイシライス。閉店を知った常連からの注文が相次いだ=神戸市兵庫区大開通1
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店自慢のハイシライス。閉店を知った常連からの注文が相次いだ=神戸市兵庫区大開通1
閉店の貼り紙に目をとめる通行人の姿が多く見られた=神戸市兵庫区大開通1
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閉店の貼り紙に目をとめる通行人の姿が多く見られた=神戸市兵庫区大開通1
閉店と客への感謝の思いを伝える貼り紙が貼られたグリル金プラ=神戸市兵庫区大開通1
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閉店と客への感謝の思いを伝える貼り紙が貼られたグリル金プラ=神戸市兵庫区大開通1

 「ハイシライス」で知られる神戸・新開地の名物洋食店「グリル金プラ」がこのほど、閉店した。創業から約80年。店の味を守るため、食材にこだわり続けた街の名店だった。格安ランチなどが普及する中、店主親子は「これも時代の流れ」と、店の歴史に幕を下ろした。(段 貴則、吉田みなみ)

 店名の由来は、卵の黄身で揚げた上等なえび天。1941(昭和16)年に天ぷら店を創業した初代、上川末光さんが、戦後、洋食店として再開した。

 看板メニューは、3週間以上かけて炊き込んで作る、ソースが決め手のハイシライス。たっぷりの牛肉とたまねぎが入り、ケチャップの甘味とまろやかな酸味、苦みが口いっぱいに広がる一品だった。

 店を畳んだのは、今月23日。その1週間ほど前から店内で常連客には知らせていたが、告知を店頭に貼りだしたのは閉店後だった。

 2代目の上川雅司さん(82)は「常連客の中には3代、4代と続く人もいる。たくさんの人が『閉店はもったいない』と惜しんでくれた」。次男隆之さん(52)も「ワンコインランチが時代の流れだけど、店の味を守るためには食材の質を落としたくなかった」と話す。阪神・淡路大震災で店が全壊し、ビルを再建したことも「負担が、今になって響いてきた」という。

 長年親しんだ新開地の名店の突然の閉店に惜しむ声が相次いでいる。

 新開地で生まれ育った会社員の男性(60)は「チェーン店が増えて街が変わっていく中、ずっと経営を頑張っていると思っていた。昔ながらの洋食の味が好きだったのに…」と肩を落とした。週に1度は通った古紙回収業の男性(46)も「中学時代から通い始めて、ハイシライスやトンテキがお気に入りだった。もう食べられないのはさみしい」と嘆いた。

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