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タブレット端末を見ながら条件に合う施設を説明する病院関係者=北区山田町上谷上、真星病院
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タブレット端末を見ながら条件に合う施設を説明する病院関係者=北区山田町上谷上、真星病院
端末に表示されたアプリのイメージ
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 神戸市東灘区のITベンチャー「KURASERU(クラセル)」が病院と介護施設をつなぎ、患者が退院する際の施設探しを効率化するシステムを運用、同市北区で実証実験に取り組んでいる。実験は北区の医療、福祉関係者らでつくる協議会が協力。投資会社などから約1億3千万円の資金も調達し、支援する神戸市の担当者は「超高齢社会の中で期待は大きい。神戸発の事業として全国に広がってほしい」と話す。

 同社は介護現場で働いた経験のある川原大樹社長(31)らが2017年に設立。市が起業支援するプログラム「神戸スタートアップオフィス」に参加し、事業戦略を練ってきた。

 患者が退院する際の施設探しは従来、病院の医療ソーシャルワーカーらが担ってきた。しかし、受け入れ確認に何度も連絡を取り、担当者ごとに情報格差が生じるなど課題もあった。

 そこで同社は病院と介護施設を仲介するシステムを開発し、昨年1月、インターネット上でサービスを始めた。市内の病院や介護施設などに利用を呼び掛け、現在は35病院と147の介護施設が登録している。

 システムは病院担当者が患者と相談し、利用料▽要介護度▽地域▽サービスの種類-などを選択。絞り込まれた施設の表示に触れると空床数やホームページ、電話番号などが示される。

 また、病院側が施設に受け入れを呼び掛ける機能も備えた。退院日や必要な医療措置など、患者情報を記入して募ると、登録施設に通知が届く。受け入れ可能な施設は、病院とチャット形式で会話のようにメッセージをやり取りできる。

 さらに現場からの声を受け、パソコン向けだけではなく、スマートフォンやタブレット端末のアプリでも使えるように変えた。在宅から施設への入所を仲介するサービスも加え、3月に実証実験を開始。北区医師会やケアマネジャーの団体などでつくる「北区地域包括ケア推進総括協議会」と連携し、5病院が参加している。同協議会によると、最終的には区内の計8病院が導入する見込みという。

 今後は病院同士の転院の仲介もサービスに加える予定といい、同社の川原社長は「まずは仲介という入り口を基盤整備した。神戸で地域包括ケアのモデルをつくりたい」と力を込める。(篠原拓真)

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