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寮生が順守する10ヶ条=東灘区本山南町1
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寮生が順守する10ヶ条=東灘区本山南町1
1954年に建てられた白鴎寮=東灘区本山南町1
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1954年に建てられた白鴎寮=東灘区本山南町1
白鴎寮自治会の雑賀太一会長(左)と木田章太副会長=東灘区本山南町1
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白鴎寮自治会の雑賀太一会長(左)と木田章太副会長=東灘区本山南町1
寮歌の歌詞=東灘区本山南町1
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寮歌の歌詞=東灘区本山南町1

 高橋川(神戸市東灘区)沿いの市道「商船学校(大学)線」を南へ。2003年に神戸大学に統合され、同大海事科学部となった神戸商船大学の名前を今に伝える。もう一つ、商船大の歴史をつなぐものがある。「神戸大学白鴎寮」(同市東灘区本山南町1)だ。船員を目指した多くの若者がこの寮で青春を謳歌した。現在は五つある神戸大の学生寮の一つとして男女約200人が暮らす。どんな寮生活を送っているのか。ちょっとのぞいてみた。(西竹唯太朗)

 1954年の建築で、居住棟(5棟)のほか、食堂、大浴場、管理棟などがある。同寮自治会の雑賀太一会長(21)=法学部3年=と、木田章太副会長(22)=海事科学部3年=に寮内を案内してもらった。

 まず向かったのが、寮生の集会や自治会役員の会合で使われる管理棟。何やら気になる張り紙が!

 「寮生10ヶ条」と書かれ、異性連れこみ禁止▽飲酒強制禁止▽11時以降は静粛に-などのルールが並ぶ。一番下には「規則を守れない場合、退寮処分を下すことがある」の文字。「厳しいね」と言うと、「徹底はしているんですが…。実際は結構破られるんですよ」と雑賀会長は照れ笑いする。

 続いて2人が見せてくれたのが95年当時の寮生卒業アルバム。大勢の先輩が並ぶ中、壇上に立ち、大声で自己紹介する新入生の写真が。「入寮生のあいさつはここの伝統です」と木田副会長。現在も続いており、2人もこの経験者。「声が小さくて何度もやり直しさせられました」。しかし「前時代的」との声も大きく、来年度からは廃止する方針という。

 管理棟の中でひときわ異彩を放っていたのが、寮内理髪店だ。

 6畳ほどのスペースに散髪用の椅子が2脚。客はおらず、店主の池沢正義さん(76)が1人、ソファで新聞をめくっていた。創設時期は不明。池沢さんが83年に引き継ぎ、3代目ということだけは確かだ。

 店の名前を尋ねると「店名はないな。強いて言うなら白鴎寮の理髪店」

 そう答えながら続ける。

 「今は全然。学生は近くの美容院に行くわ。なじみ客のお年寄りでほそぼそとやってます」

     □

 2001年に大改修を行った白鴎寮。4人1組の各部屋に風呂とキッチンができたため、大浴場と食堂棟は閉鎖された。

 取り壊されず、今も残る大浴場にはシャワーが20カ所ほど設置されており、さながら銭湯のよう。一方、食堂では、「寮歌」の張り紙を発見した。雑賀会長らも「存在は知っていたが、歌詞までは」と驚いた様子。「OBが今の寮生が歌えないことを悲しんでいた。この歌を引き継いでいくことが今後の課題ですね」。2人は神妙な面持ちで歌詞を眺めていた。

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