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記念演奏会に向けて練習に熱がこもる神戸市混声合唱団=神戸市中央区
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記念演奏会に向けて練習に熱がこもる神戸市混声合唱団=神戸市中央区

 自治体が運営する全国初のプロ合唱団「神戸市混声合唱団」(同市中央区)が、設立30周年を迎えた。ソリストとしても舞台に立つ声楽家らを擁し、クラシックからシャンソン、童謡、唱歌まで幅広い分野で歌声を響かせてきた。マネジャーの皆本美千代さんは「多彩な文化が根付く街の合唱団としての誇りを胸に、市民の身近に音楽を届けていきたい」と誓う。5月17日には記念演奏会を開く。(津谷治英)

 1989年、神戸市制100周年を機に創設され、現在は同市民文化振興財団が運営する。神戸文化ホールでの定期演奏会をはじめ、県内外で年間100以上の公演を開く。

 海外の著名な合唱団とも共演。2010年にはラトビアを訪ね、同国の室内合唱団「アヴェ・ソル」と公演し、姉妹協定も結んだ。

 メンバーはピアノを含めオーディションで選ばれた音大や芸術大出身者ら約40人。海外で研さんを積んだ声楽家も名を連ねる。17年からは、フィンランド放送室内合唱団の指揮者など国内外で活躍してきた松原千振さんが音楽監督を務める。

 一方で試練もあった。1995年の阪神・淡路大震災ではピアニストが犠牲となり、多くの団員が被災。練習場所の神戸文化ホールも避難所となり、活動の一時中断を余儀なくされた。交通も遮断される中、団員は連絡をとりあい、しあわせの村(同市北区)に小学校から譲り受けたピアノを運び、被災者を激励するコンサートから活動を再開した。

 皆本さんは「被災者に感謝され、団員も逆に勇気づけられた」と振り返る。この公演は今も月1回開く。震災10年の2005年にはNHK交響楽団と追悼演奏会を開き、モーツァルトの「レクイエム」を披露し、復興をアピールした。

 音楽監督の松原さんは「神戸は古くから活動する合唱団もあり、歴史がある。多くの団体の規範となる音をこれからも届けていく」と抱負を口にしていた。

   ◆    ◆

 30周年の記念特別定期演奏会は5月17日午後7時から、神戸文化ホールで。「東京混声合唱団」と共演し、同団音楽監督の山田和樹さんも指揮をする。同ホールプレイガイドTEL078・351・3349。

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