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日本のインフラ工事をテーマにした写真集を出版した山崎エリナさん=神戸新聞社
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日本のインフラ工事をテーマにした写真集を出版した山崎エリナさん=神戸新聞社

 神戸市兵庫区出身の写真家山崎エリナさんが、道路工事や維持作業を取材した写真集「インフラメンテナンス 日本列島365日、道路はこうして守られている」(グッドブックス社)を出版した。阪神・淡路大震災で目の当たりにした崩壊した道路と、それを直した技術者たち。山崎さんは「時も場所も違うけど、どんな人たちが日本の道路を支えているかを知ってもらいたい」と力を込める。(鈴木雅之)

 山崎さんは24年前、同区の自宅で被災した。震災を機に、自分の好きなことを仕事にしようと写真家の道へ。現在は東京を拠点に活動する。

 工事現場の撮影は初めてといい、知人を介して、福島県の建設業者から「私たちの現場を写真で伝えてほしい」と頼まれたのがきっかけだった。山崎さんがまず思い浮かべたのは、あの震災で横倒れになった阪神高速道路。衝撃的な光景は目に焼き付いているが、あの道路を復旧させた作業員の姿は想像すらできなかった。「元通りになった道路と、感謝の気持ちとを線で結びたかったから」と撮影を決めた理由を語る。

 2017年10月から約1年半かけて、主に福島県内の道路工事に密着した。国道脇の草刈りにはじまり、高速道路を上下線通行止めにして夜通しで実施されるトンネルの大規模改修、地下を通る狭い農業用水路に入り込んでの補修作業など、普段目にすることのできない場面で作業する人たちの姿に迫った。

 男くさいと思っていた現場は「整然としていて、清潔感もあって驚いた」と山崎さん。橋脚の骨組みとして格子状になった鉄筋同士を幅や高さを測りながら固定していく作業の緻密さも印象に残ったという。

 一方、炎天下やいてつくような寒さ、真横を車が通り過ぎていく高速道路では、隣り合わせの危険も体感した。山崎さんは「過酷な環境下でも黙々と働く人たちと、彼らがふと見せてくれる笑顔を見てもらいたい」と語る。

 B5判、144ページ。税込み2160円。ジュンク堂三宮駅前店(TEL078・252・0777)では5月15日まで販売に合わせたパネル展もある。

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