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“歴史オタク”をターゲットに、甲冑をイメージした厚底スニーカーを地元の靴メーカーと製作した兵庫高校の生徒たち=長田区寺池町1、兵庫高校
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“歴史オタク”をターゲットに、甲冑をイメージした厚底スニーカーを地元の靴メーカーと製作した兵庫高校の生徒たち=長田区寺池町1、兵庫高校
1990年代後半にヒットしたデザインの木型を採用し、つま先部分に丸みをもたせた厚底スニーカー=長田区寺池町1、兵庫高校
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1990年代後半にヒットしたデザインの木型を採用し、つま先部分に丸みをもたせた厚底スニーカー=長田区寺池町1、兵庫高校
デザインした靴を着用する生徒たち。履き心地を重視し、厚底でも気軽に走れるという=長田区寺池町1、兵庫高校
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デザインした靴を着用する生徒たち。履き心地を重視し、厚底でも気軽に走れるという=長田区寺池町1、兵庫高校

 ケミカルシューズ産業で栄えた神戸・長田のまちをPRしようと、兵庫県立兵庫高校(同市長田区寺池町1)創造科学科2年の生徒たちが、地元の靴製造メーカー・三浦化学工業所(同区)と連携したスニーカーの試作品を完成させた。“歴史オタク”をターゲット層に設定し、若者目線でインパクトをもたせた自慢の作品で、生徒たちは「『靴のまち・長田』の復活に向けて協力したい」とアピールしている。(久保田麻依子)

 長田区の歴史や産業についてフィールドワーク研究を行う授業の一環で取り組んだ。同区はかつて靴製造の町工場が点在していたが、安価なアジア製品の台頭や阪神・淡路大震災の影響で衰退したことを知り、知名度アップを目指して、スニーカーの制作を企画した。

 メンバーの一人、田中千晶さん(17)が目を付けたのが、「楠公さん」で知られる南北朝時代の武将・楠木正成だ。歴史好きの若者を購買層に定め、楠公さんゆかりの湊川神社(中央区)を訪問。展示されていた甲冑や着物姿の人形が目にとどまり、デザイン案を制作した。

 同社代表の三浦泰一さん(74)は兵庫高校のOBで、年の離れた後輩の奮闘に一役買った。生徒たちの提案を聞き、1990年代後半に大流行したタイプの木型を採用したり、甲冑のイメージに合う布選びを手伝ったりした。「最初は具体的な方向性が定まらず苦労したが、生徒たちと一つ一つ話をしていくことで、若者うけする作品に近づけた」と話す。

 約1年かけ、3月に2種類の試作品が完成した。つま先に丸みをもたせた約5センチの厚底があるスニーカーで、楠公さんを象徴する菊柄を内側にあしらった。興津らなさん(16)は「ヒールで高さがあるけれど履き心地もよく、100メートルくらいは走れる」と笑う。

 試作品は三浦さんが展示会で紹介するほか、生徒たちがSNSを活用して同世代にPRしていく。リーダーの岩田暁弥さん(16)は「靴の製造は細かい分業で成立していることや、はきやすさにこだわったプロの仕事を目の前で見ることができた。試作品を実際に見てもらいながら、地場産業の技術を多くの人に伝えていきたい」と話した。

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