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夜間窓口に婚姻届を提出。宿直の警備員が受け取った=神戸市中央区雲井通5、中央区役所(撮影・吉田敦史)
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夜間窓口に婚姻届を提出。宿直の警備員が受け取った=神戸市中央区雲井通5、中央区役所(撮影・吉田敦史)
新元号一番乗りを目指し、詰め掛けたカップルで区役所のロビーには行列ができた=神戸市中央区雲井通5、中央区役所(撮影・吉田敦史)
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新元号一番乗りを目指し、詰め掛けたカップルで区役所のロビーには行列ができた=神戸市中央区雲井通5、中央区役所(撮影・吉田敦史)
婚姻届提出の待ち時間に記念撮影するカップル=神戸市中央区雲井通5、中央区役所(撮影・吉田敦史)
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婚姻届提出の待ち時間に記念撮影するカップル=神戸市中央区雲井通5、中央区役所(撮影・吉田敦史)
婚姻届を提出後、日付けの入った記念のカードを受け取ったカップル=神戸市中央区雲井通5、中央区役所(撮影・吉田敦史)
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婚姻届を提出後、日付けの入った記念のカードを受け取ったカップル=神戸市中央区雲井通5、中央区役所(撮影・吉田敦史)

 5月1日。今年は元号が「平成」から「令和」へと変わる特別な日。時代のターニングポイントを人生の門出にしようと、市区町の窓口には婚姻届を提出するカップルが相次いだ。昨年8月にプロポーズに成功した私も、相方(妻)と一緒に神戸市の中央区役所夜間窓口の列に加わった。「なぜこの日を選んだのですか?」。尋ねてみると、新元号一番乗りを目指した理由以外にも、さまざまな人生ドラマが垣間見えた。「平成最後の日」から「令和最初の日」に掛け、同区役所夜間窓口に密着した。(伊田雄馬)

■「待った人」「急いだ人」

 4月30日。午後10時半。窓口に到着。平成が終わるまで残り1時間半というのにカップルの姿がない。「もしかして自分らだけ?」。想定外の展開を心配したのもつかの間、同11時過ぎごろからは次々とカップルが現れ、同11時半ごろには10組近くに増えた。職員が「まだまだ来そう」と順番待ちのいすを追加する。

 列に並んだ男性(27)と女性(25)は今春、東京からそろって神戸に転勤したという。偶然にも私と同じ昨年8月にプロポーズした男性さんは「正直、『令和待ち』でした」と照れ笑いを浮かべた。

 2人は同じグループ企業で働き、ともに関西出身。3年前の4月に新人研修で知り合い、神戸は初デートの思い出の場所という。「新たな門出を大好きな神戸で踏み出したかった。転勤と令和のタイミングが重なり、最高のスタートになりました」と喜んだ。

 一方、「元号の変わり目が背中を押してくれた」と話すのは同市中央区の鍼灸師の男性(26)。妻の女性(26)と知り合ったのは阪神甲子園球場の外野席という。

 「タイガースの応援中、後ろの席の人にビールを掛けてしまって…」という男性。その“被害者”こそ女性(26)だった。2人は紆余曲折を経て交際し、今年のホワイトデーに婚約。男性は「新元号に合わせたかったので、思い切りました」と破顔した。

■なぜ令和初日?

 午前0時。日が変わると同時に受け付けが始まり、私も婚姻届を提出してほっと一息。婚約者から妻となった相方は「あとは頑張って」と言い残して自宅に帰った。「なぜ令和初日を選んだのか?」。数組に尋ねてみた。

 最も多かった理由は「覚えやすいから」。中でも「これから祝日になる可能性が高い」と期待を寄せるのは同区の男性(26)と女性(32)の医師夫婦。普段は休みを合わせるのが難しく「祝いやすい日を選んだ」と話した。

 区役所のロビーは臨時の待合室になり、区のマスコット「かもめん」との記念撮影などを楽しんだ。「多くの人が入籍する幸せな雰囲気の中で提出したい」とこの日を選んだのはいずれも同区の理学療法士の男性(29)と女性(32)。女性は「みんなニコニコして、いい雰囲気」と笑顔だった。

 ■通常の20倍超の届け出

 同区では令和最初の1時間で38組が来庁した。入り口が開いているため、通常業務が行われていると勘違いした区民もいた。同10時過ぎ、医療費助成を申請しに来たという女性(72)は閉庁と知ると「せっかく来たのに」とがっかりした様子で帰っていった。

 婚姻届は宿直の警備員が受け取り、連休明けの7日に1日付で処理された。同区では通常、提出される婚姻届は1日10組前後だが、この日は計207組、市内全体では736組に上った。「連休明けが大変!」。悲鳴に似た職員の声を聞きながら区役所を後にした。

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