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新しい喫茶店で談笑する(左から)宮田さん、近藤さん、西岡さん=神戸市灘区原田通2
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新しい喫茶店で談笑する(左から)宮田さん、近藤さん、西岡さん=神戸市灘区原田通2
宮田さんが考案した「王子サンド」
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宮田さんが考案した「王子サンド」

 「玉子」じゃないよ、「王子」だよ-。神戸市灘区、阪急王子公園駅周辺の原田地区に今春オープンした喫茶店で、全ての食材を近所で調達した「王子サンド」がひそかな話題を呼んでいる。老舗の閉店を惜しむ住民の声に応え、同じ場所に“再興”した新店の目玉にと、経営者の男性が考案。地元愛がたっぷり詰まったボリューム満点の一品だ。(上杉順子)

 国体道路沿いのマンション1階にある「L」(同区原田通2)。3軒隣でラーメン店「まんぷく」を経営する宮田仁実さん(37)が3月初旬にオープンさせた。

 元々、この場所には「LARK(ラーク)」という喫茶店があった。大家の親族で、同店の隣に住む西岡耕作さん(73)によると、35年ほど前にマンションが建った時に入居。30年以上にわたり、同じ女性が店を切り盛りしていたという。

 「昔ながらの純喫茶。中高年の憩いの場やった」と西岡さん。しかし、店は老朽化し、店主も体調を崩したこともあり、昨秋に閉めた。「しょうがないけど、さみしいがな。誰かまたここでやってくれへんやろか」。そう言って回っていた西岡さんの嘆きが、宮田さんの耳に入った。

 生まれも育ちも原田通の宮田さん。「店が一軒なくなったら、街が暗くなる。人通りも途切れる。自分に何かできるなら」と一念発起。ラークとまんぷくの間にある工務店の経営者、近藤直生さん(44)に改修を依頼し、明るく落ち着いた店に生まれ変わらせた。

 「昔ながらの街の喫茶店は消えていくばかり。まさか本当にやってくれるとは」と驚く西岡さん。宮田さんは「ラーメン店とはまた勝手が違って大変だけど、ここにお店を残せてよかった」と話している。

     ◇

 「王子サンド」は、近所のベーカリー「レマン」のパンに、まんぷくの焼き豚、Lの厚焼き卵をはさみ、地ソース「プリンセスソース」とマヨネーズで味をまとめた。「原田地区の活性化になれば」と宮田さん。単品650円。同区のコーヒー豆卸の老舗「萩原珈琲」のコーヒー、サラダとのランチセット(880円)もある。

 売り上げは「ぼちぼち」。「読み間違えて『玉子サンド』と思い込んでいる人が多い」と、3人はにらんでいる。喫茶LTEL080・2467・6013(火曜定休)

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