友人とメリケンパーク(神戸市中央区)を訪れた時のこと。神戸海洋博物館の屋根を指さし、「白いクモの巣みたい。一体、あれは何?」と尋ねてきた。「あれは… 神戸港のシンボルで-」。とっさに口にしたが、それ以上は分からない。神戸新聞本社13階の編集フロアから毎日のように見てるのに「何だろう」と思いもしなかった。
同館に取材すると「大海原をかける帆船の帆と波をイメージしています」との回答。スペースフレームと呼ばれる構造で、格子状の骨組みが巨大な空間を作り出している。大中小と三つ並び、見る角度によって違った表情に見えるという。
早速友人にライン。「知らないことは調べる。これ記者の基本」。友人の返信に「ドキ」。(川崎恵莉子)
