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沖縄の米軍基地問題について語る金城馨さん(右から2番目)ら=神戸市灘区山田町3、神戸学生青年センター
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沖縄の米軍基地問題について語る金城馨さん(右から2番目)ら=神戸市灘区山田町3、神戸学生青年センター

 太平洋戦争末期の沖縄戦で組織的な戦闘が終わったとされる「慰霊の日」の23日を前に、神戸市灘区山田町3の神戸学生青年センターで、「関西沖縄文庫」(大阪市大正区)を運営する金城馨さん(66)らによる講演会が開かれた。幼い頃に関西へ移住し、沖縄出身者への差別に向き合ってきた金城さんが、終戦から74年を経ても根強く残る差別や米軍基地問題について持論を語り、参加した市民ら約30人と意見を交えた。(伊田雄馬)

 金城さんは沖縄県コザ市(現沖縄市)生まれ。1歳で兵庫県尼崎市の沖縄出身者の集落に移住した。1985年、同じく集落があった大阪市大正区で「関西沖縄文庫」を開設し、沖縄文化の発信を続けている。

 講演会は金城さんが基地問題に関する見解などをつづった「沖縄人として日本人を生きる」(解放出版社)の出版を記念して開かれた。

 金城さんは戦後、仕事を求めて本土に渡った沖縄出身者が、大正区や尼崎市などに「沖縄スラム」と呼ばれる集落を形成していった歴史を紹介。当時の沖縄出身者は仕事に就けないばかりか、アパートを借りることすら難しかったといい、「今も日本には『外国人お断り』の文化が根強く残っている。差別の対象を沖縄から外国人へと“ずらした”だけだ」と指摘した。

 米軍基地問題では、50年代以降、本土の基地が沖縄に少しずつ移されてきた過程を「暴力の移動」と表現。その根源に沖縄への差別があると主張し、普天間飛行場の辺野古移設などで「暴力が新たな暴力を生んでいる」と批判した。解決に向けては「沖縄にこの状況を変える力がない。差別している側の日本(政府)が解決するほかない」と強調した。

 会では沖縄の米軍基地を大阪に引き取ろうと署名活動などを展開している松本亜季さん(36)もマイクを握り、大学時代に沖縄で辺野古移設反対の座り込み運動に加わった経験を語った。現地の人に拒絶されながらも粘り強く活動したことで、「現地のおばあと言葉を交わし、沖縄を犠牲にし、のほほんと暮らしていた自分を恥ずかしく思った」と話した。

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