神戸

  • 印刷
須磨から垂水沖にかけ浮かぶ巨大な「ノリ棚」
拡大
須磨から垂水沖にかけ浮かぶ巨大な「ノリ棚」
須磨海苔を収穫する漁船(すまうら水産有限責任事業組合提供)
拡大
須磨海苔を収穫する漁船(すまうら水産有限責任事業組合提供)
潜り船で収穫されたノリ網
拡大
潜り船で収穫されたノリ網
収穫後、大型機械で乾燥される須磨海苔
拡大
収穫後、大型機械で乾燥される須磨海苔
味付けされ、販売されている須磨海苔=神戸市内
拡大
味付けされ、販売されている須磨海苔=神戸市内

 須磨から垂水沖の東西約7キロにわたって浮かぶ「ノリ棚」の光景は圧巻だ。ノリの種を付けた網(縦約2メートル、横20メートル)が海中にゆらゆら揺れる。肉厚で色が黒いのが特徴で、年間生産量は約9千万枚。「須磨海苔」のブランド名で全国各地に出荷されている。ただ有明産(佐賀県など)に比べ、「なじみがない」と感じている読者も多いのでは。それもそのはず、大半が業務用で、スーパーなどでその名を目にすることはないからだ。養殖に取り組む「すまうら水産有限責任事業組合」(神戸市須磨区須磨浦通6)を訪ねた。(村上晃宏)

 養殖技術を見たいと思ったが、残念なことに季節が真逆。同組合副代表の若林良さん(41)に話を聞いた。

 須磨沖でのノリ養殖は、1961(昭和36)年ごろ、漁獲量が減る冬に代替の収入源として始まった。10月から育苗し、12月に収穫が始まる。1月に最盛期を迎え、4月まで続く。

 浅瀬のため、立てた柱にノリ網をくくり、潮の満ち引きで乾燥を繰り返す「支柱式」の有明産に対し、須磨は、ノリ網に重しと浮きを付け、海中に沈めて育てる「浮き流し式」だ。

 「色がしっかりと付き、速い潮流の影響で歯ごたえのあるノリに育つ」と若林さん。ただ、毎日3時間、ノリ網を海水から出して乾燥させる「干出」が必要な重労働で、6年ほど前に養殖家は3軒にまで減った。

 そこで、効率化と機械化を目指し、2014年に設立したのが「すまうら水産有限責任事業組合」だ。現在、13人が共同でノリ養殖に携わり、大型機械を取り入れた工場を新設したことで大量のノリ生産が可能となった。

 特徴的なのはその収穫方法。「潜り船」と呼ばれる漁船で畳のように敷き詰められたノリ網の下に潜り、採取していく。船の見た目は、映画や漫画で見る忍者の装束をまとったよう。“海の忍者”と呼ばれることもある。水揚げされたノリは、工場で海苔簀の上に並べて乾燥機にかけられ、1日20万~25万枚が生産される。

     □

 須磨海苔を実感するために、どこで購入できるか聞いてみた。

 「コンビニのじかまきおにぎりや、スーパーの手巻きずしコーナーに兵庫県産ノリとして売られています」と若林さん。

 市内では神戸市漁業協同組合直売所(垂水区平磯3)、すまうら水産直売所(須磨区須磨浦通4)、ノリ販売会社「河昌」(同区松風町5)で購入できるという。

神戸の最新
もっと見る

天気(8月20日)

  • 32℃
  • ---℃
  • 50%

  • 30℃
  • ---℃
  • 60%

  • 33℃
  • ---℃
  • 50%

  • 34℃
  • ---℃
  • 50%

お知らせ