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終戦前後の市民の暮らしや気持ちの変化が読み取れる資料集
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終戦前後の市民の暮らしや気持ちの変化が読み取れる資料集

 市民団体「神戸空襲を記録する会」は、戦時中に神戸から加古川に疎開していた児童と家族との往復書簡をまとめた資料集「神戸から・神戸へのてがみ 疎開児童と家族の1945年」を発行した。(段 貴則)

 神戸市中央区の門田幸也さん(82)と両親らとの間で交わされた約100通を収めた。やりとりは1945年4月から10月末までの分で、当時、神戸国民学校に通っていた門田さんは、家族と離れ、加古川に疎開していた。

 書簡は、空襲や戦況に関する内容が増えてゆき、門田さんは、空襲でやけどをした母を気遣った。姉からの便りは、空襲で近所の住民が亡くなったことに触れ「このあだをうってやらなければ おなかの虫がおさまりません」。また終戦後のやりとりでも「大人になったら きっときっと仇討ちをしませうネ」といった記述もあった。

 一方、母からの手紙は、神戸に来た進駐軍について「ニコニコしてやさしい兵隊さん。昨日までは敵でも もう今では仲よくしてゆかねばなりません」と諭す言葉もつづってあった。

 書簡に加え、門田さんが日々のメニューを書き留めた「疎開地での献立」も掲載した。「おこうこ」「なっぱのたいたの」などが目立つ中、「かれえ(カレー)」「ばらずし」が出された日もあった。

 同会の小城智子事務局長は「進駐軍に関する記述から、大人は終戦を境に気持ちを切り替えているが、子どもは気持ちの整理がつかずにいる様子が伝わってくる」と話す。

 資料集はA4サイズ、約80ページ。神戸市各区の市立図書館などに寄贈したほか、希望者には1冊500円で販売する。問い合わせは、同会(神戸学生青年センター内)TEL078・851・2760

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